2012 Fiscal Year Annual Research Report
配座制限環状アミノ酸の統合研究~分子設計・合成・機能化・そして創薬へ~
Project/Area Number |
22390022
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
田中 正一 長崎大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (00227175)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 生体分子 / 薬学 / 有機化学 / 生理活性 / ペプチド / 環状アミノ酸 / 2次構造 / 非タンパク質構成アミノ酸 |
Research Abstract |
多彩な変換が可能な配座自由度を制限する環状アミノ酸の設計と合成を行い、そのアミノ酸からなるオリゴマーの合成とオリゴマーの2次構造解析を行うとともに、生理活性オリゴマーの創製とヘリカルな不斉分子触媒の創製を目指して研究をおこなった。4項目について研究成果をまとめる。 1.多彩変換が可能な環状アミノ酸の設計と合成:モノアジド基を有する2つのキラル環状アミノ酸、並びに脱着可能キラルアセタールを有する複数の4員環状ジ置換アミノ酸の効率的な合成条件を調べ、グラムスケールでの合成を可能とした。しかし、ラジカル環状ジ置換アミノ酸では、合成収率を改善することができなかった。さらに、アセタールを有するキラル5員環状ジ置換アミノ酸の合成も行った。 2.ニューヘリカル2次構造の創製:環状アミノ酸を含有するペプチドオリゴマーの結晶化を検討したが、X線結晶解析に適した結晶は得られなかった。固相合成では、環状アミノ酸を固相法によりぺプチドの中に複数個導入することに成功した。 3.生体機能解明、生理活性アミノ酸・ペプチドの創製:複数の生理活性ヘキサペプチド誘導体の合成を行いその活性の評価を依頼している。また、ビタミンD受容体の転写阻害剤としてジ置換アミノ酸を有するヘプタペプチドを合成し、その評価をおこなった。 4.ヘリカルな不斉分子触媒の開発:ヘリカル2次構造ペプチドを不斉触媒として利用した不斉合成反応として、1,4-付加反応、還元反応を検討したが満足できる結果ではなかった。ペプチドのN末端の修飾が必要と考えられる。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(17 results)