2010 Fiscal Year Annual Research Report
肝組織発生に必要な胚性肝中皮細胞由来の血管発生制御因子群の機能解析
Project/Area Number |
22390034
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
横内 裕二 熊本大学, 生命資源研究・支援センター, 特任教授 (60252227)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
勝 賢二郎 熊本大学, 発生医学研究所, 助教 (30363526)
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Keywords | 解剖学 / 組織学 / 発生学 / 血管形成 / 上皮間充織相互作用 / 肝類洞 / TGF-beta / FGF |
Research Abstract |
本研究は、発生肝臓の構成組織のうち、血管の構成細胞群(類洞内皮細胞、星細胞)の発生に関与することが鳥類胚で予想されたTGF-βとFGF関連遺伝子群のマウス胚を用いた機能解析を目的とする。 そのために以下の計画を遂行する予定であった。(1)TGF-β/FGFリガンド群のマウス胚肝臓における発現解析(2/3)TGF-β/FGF経路が血管発生に関与することを証明するために、Cre driver mice(Flkl-CreまたはWTI-Cre)とALK5(flox/flox)またはFGFR1(flox/flox);FGFR2(flox/flox)miceを交配し血管内皮特異的/中皮特異的にTGF-β/FGF経路を遮断した際の表現型を解析する。(4)肝血管内皮特異的にTGFβ/FGF経路を遮断するために、Stabili2 Cre driver miceを作製し(2/3)と同様の解析を行う。 平成22年度は3種類のTGF-βと18種類のFGFのマウス11.5日胚肝臓における発現様式をin situ hybridizationによって解析した。TGF-β1/3が肝特異的に発現する一方で、TGF-β2の発現は不明瞭であった。またニワトリ胚で肝中皮特異的に発現したFGF18のマウス胚肝中皮における発現は確認できなかった。これらの結果は、胚性肝臓におけるTGF-β群、FGF群の分布様式が種によって異なることを示している。
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