2012 Fiscal Year Annual Research Report
神経損傷誘導性プロテアーゼ”ダイン”による新たな神経終末形成メカニズムの解析
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22390035
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
木山 博資 名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (00192021)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
桐生 寿美子(瀬尾寿美子) 名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (70311529)
小西 博之 名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (90448746)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 軸索再生 / プロテアーゼ / 運動ニューロン / DINE / ECEL1 / ノックアウト / トランスジェニック |
Research Abstract |
以前の研究で私たちが同定した神経再生関連分子でありメタロプロテアーゼに属する Damage induced neuronal endopeptidase (DINE)のノックアウトマウスを作成したところ、生直後に呼吸不全で個体死に至った。この原因として横隔膜の神経筋接合部の形成がうまく行っていないことが明らかになった。また本研究を含む一連の研究では、この神経筋接合部の形成不全が横隔膜のみならず、多くの骨格筋で起こっていることが明らかになった。DINEノックアウトの致死性を回避するために、平成24年度は運動ニューロンで発現するコリンアセチルトランスフェラーゼ(ChAT)のプロモーター制御下にDINEの野生型あるいは変異型を発現させることをめざしBACトランスジェニックマウスの作成を試みた。遺伝子を有するBACトランスジェニックマウスは得られたが、残念ながらこのトランスジェニック動物は目的の遺伝子発現が十分でなく、ライン化をあきらめた。これに代わって運動ニューロン特異的に発現する分子であるHb9のプロモーター約9kbを用いてトランスジェニック動物の作成を再度試みた。このプラスミドベースのトランスジェニックマウスは複数の個体が得られた。現在最も目的に合致したマウスのライン化を進めている。この結果、今後のDINEの機能研究に大きく貢献するツールが得られた。 また、DINEの機能解析として、DINE欠損動物の後根神経節細胞や運動神経細胞を用いてシュワン細胞とのインターラクションを解析したところ、シュワン細胞の接着や分化にDINE欠損が大きく影響することが明らかになった。このことから、DINEは発生の過程で神経筋接合部が形成される時に、シュワン細胞を正常に機能させる機能をもつプロテアーゼであることが明らかになった。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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