2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22390064
|
Research Institution | National Center for Geriatrics and Gerontology |
Principal Investigator |
池田 恭治 独立行政法人国立長寿医療研究センター, 運動器疾患研究部, 部長 (00222878)
|
Keywords | 遺伝子 / 細胞・組織 / 生体分子 / 発生・分化 / 老化 |
Research Abstract |
骨芽細胞特異的なRANKL遺伝子の欠損モデルを作製するために、RANKL floxマウスを作出してまずCAG-Creマウスと交配することにより、すべての組織におけるRANKL欠損と大理石骨病、歯牙崩出不全、リンパ節欠如などの病理所見を確認した。次に、Osterix-Creマウスとの交配により、骨における特異的なRANKL欠損を確認した。リンパ節欠損はなく、歯牙も遅れて崩出した。末梢の骨では大理石骨病類似の所見を呈したが、腰椎では部分的な異常のみ認められ、骨芽細胞が提示するRANKLは破骨細胞の形成に必須であることが証明されたが、それへの依存度は骨格部位によって異なり、末梢から中心部に向かって必要度が減弱することが認められた。また、全身的なRANKL欠損においても骨芽細胞特異的なノックアウトにおいても、半分の欠損でも明らかな異常が認められたことから(haploinsufficiency)、骨はRANKL遺伝子の用量にきわめて感受性が高ことが示唆された。部位によっては、骨吸収の抑制に比してより顕著な骨形成の抑制が認められことから、RANKLが骨形成の維持にも関わっている可能性が考えられた。ノックアウトマウスにおいては、海綿骨量の増加とは対照的に皮質骨の菲薄化が認められ、海綿骨のリモデリングとともに皮質骨におけるモデリングも抑制することが示唆された。とりわけ骨の外側への拡大がRANKL欠損によって抑制される効果が明確に認められた。
|
Research Products
(12 results)
-
-
-
[Journal Article] SIRT1 Regulates Thyroid-Stimulating Hormone Release by Enhancing PIP5Kγ Activity through Deacetylation of Specific Lysine Residues in Mammals2010
Author(s)
Akieda-Asai S, Zaima N, Ikegami K, Kahyo T, Yao I, Hatanaka T, Iemura S-i, Sugiyama R, Yokozeki T, Eishi Y, Koike M, Ikeda K, Chiba T, Yamaza H, Shimokawa I, Song Si-Y, Matsuno A, Mizutani A, Sawabe M, Chao MV, Tanaka M, Kanaho Y, Natsume T, Sugimura H, Date Y, McBurney MW, Guarente L, Setou M
-
Journal Title
PLoS ONE
Volume: 5
Pages: 11755
Peer Reviewed
-
-
-
-
-
-
-
-
-