2012 Fiscal Year Annual Research Report
マラリア原虫赤血球侵入関連分子の機能ドメインの同定と侵入の制御
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22390079
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
金子 修 長崎大学, 熱帯医学研究所, 教授 (50325370)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 原虫 / 感染症 / 赤血球 / 侵入 |
Research Abstract |
本研究課題では、最近の研究の進展により注目を浴びているロプトリーに局在する2つの複合体について、ネズミマラリア原虫の系により、1)複合体形成を阻害すると、赤血球侵入が阻害されるAMA1-RON複合体の複合体形成インターフェイスの同定、2)特異抗体が増殖を阻害するRhopH複合体の赤血球結合領域の同定を行い、赤血球侵入を制御する新しい標的部位を明らかにすることを目的とした。1)のテーマは、他のグループにより複合体を形成する部位を同定したという発表がされたため、当初の予定を進めて、ネズミマラリア原虫が赤血球侵入においてAMA1-RON複合体を形成するタイミングを明らかにすることとし、ネズミのマラリア原虫の赤血球侵入をタイムラプス解析できる系を確立した。その過程で、ネズミマラリア原虫のメロゾイトは赤血球から放出された直後は卵形をしており、30秒ほどかかって球形となり新たな赤血球に侵入する事を見出した。さらに、赤血球侵入中のネズミマラリア原虫のメロゾイトにおけるRONやAMA1の局在を明らかにするために、いままで報告がないネズミマラリア原虫のメロゾイトの精製法も確立し、ネズミマラリア原虫のRONタンパク質の赤血球侵入中の局在を明らかにすることができた。昨年からの課題となったRON2とRhopHの部分配列の組換えタンパク質発現はコムギ胚芽無細胞タンパク質発現系を用いて成功した。しかし、精製した組換えタンパク質の、正常赤血球や膜を反転させた赤血球への結合は明らかではなかった。そのため、これらを熱帯熱マラリア原虫が感染した赤血球内に発現させる系を用いて、赤血球内に発現した部分タンパク質を精製することで、相互作用する分子を同定する事を計画し、組換え原虫の作製を完了した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(3 results)