2012 Fiscal Year Annual Research Report
サルモネラエフェクターの網羅的解析と宿主応答の分子基盤
Project/Area Number |
22390080
|
Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
山本 友子 千葉大学, 薬学研究科(研究院), 教授 (60110342)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 慶治 千葉大学, 薬学研究科(研究院), 助教 (00554586)
高屋 明子 千葉大学, 薬学研究科(研究院), 准教授 (80334217)
|
Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
|
Keywords | エフェクター / サルモネラ / 感染 / 宿主応答 / 自然免疫 |
Research Abstract |
本研究は申請者らが開発したインフォマティクス支援インタラクトームによってリスト化したエフェクター候補を基軸として、サルモネラ病原戦略と宿主応答の分子機構を解明することを目的としている。本年度は下記の研究成果を得た。 (1) 新規エフェクターGogA、GtgA2の機能並びに細胞輸送に関する解析 GogA、GtgA2は我々の先行研究において、サルモネラ感染マクロファージ内でCaspase8活性化を導く新規のエフェクターとして同定されたものである。両エフェクターの宿主細胞への輸送に関わるシステムについて検討した結果、GogA、GtgA2の輸送は、感染初期にはSPI1-T3SSにより中盤以降はSPI2-T3SSによると考えられた。Caspase-8の活性化により炎症性サイトカインが誘発された。さらにGogA、GtgA2高発現サルモネラ感染マクロファージでは、Caspase8の過剰活性化に続いてCaspase-9, Caspase-3が活性化され、マクロファージがアポトーシスに陥ることを見出した。GogA、GtgA2はcaspase-8の2面性(サイトカインの誘発とアポトーシスイニシアエーター)制御を介した感染細胞の生死を決定するキーエフェクターであると考えられる。 (2)新規エフェクター候補分子の機能解析 前年度までに新たに同定された新規エフェクター候補の中で2つのエフェクター、STM1239とSTM4575について機能解析を行った。エフェクター候補分子の細胞内局在を共焦点顕微鏡観察により検討した結果、STM1239がサルモネラ感染マクロファージの細胞質に存在することが明らかとなった。現在Yeast-Two hybrid法を用いて宿主細胞内標的分子の探索を行っている。一方、STM4575はいまだ細胞内への輸送は確認できてないが、SPI1発現条件下で発現することを明らかにした。
|
Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(13 results)