2011 Fiscal Year Annual Research Report
生細胞イメージングによるHIV複製コンポーネントの輸送とアセンブリの分子機構解析
Project/Area Number |
22390091
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
森川 裕子 北里大学, 大学院・感染制御科学府, 教授 (20191017)
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Keywords | 分子イメージング / 細胞内輸送 / アセンブリー / 宿主因子 / リアルタイム |
Research Abstract |
◆HIV-1 Gag/GagPol蛋白の輸送経路と責任宿主因子の特定 生細胞において、HIV-1 Gag/GagPol蛋白は3つの異なる動態(confined(ほとんど動かないもの);diffusive(ある範囲内で往来するもの);linear(長距離移動するもの。微小管上の輸送と解明済み))を示した。今年度は前2者の輸送経路を明らかにする目的で、Gag蛋白をStrawberry、宿主オルガネラのマーカー蛋白をGFPで蛍光標識し、これら宿主因子とGag蛋白の2蛍光解析を行った。 1.MTOCを可視化する目的で、γチューブリンやEB1を蛍光標識したところ、confinedはMTOC近傍に局在することが判明した。 2.サイトカラシンDやジャスプラキノリドでアクチンを脱重合させても、diffusiveの動態は変化しなかった。 3.輸送小胞を可視化する目的で、Rab蛋白質を蛍光標識したところ、diffusiveはRab7,9,10.11と部分的に共局在しながら、動的に動いた。 4.ノコダゾールで微小管を脱重合させたところ、linearが消失し、diffusiveの集団数が増加した。 5.小胞輸送を解析する目的で、SNARE蛋白質を蛍光標識した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
confined(ほとんど動かないもの)とdiffusive(ある範囲内で往来するもの)の動態の実態が、概ね把握できた。
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Strategy for Future Research Activity |
HIV-1 Gag/GagP-1蛋白の3つの細胞内動態の正体を解明する目的で、薬剤を用いたオルガネラの機能撹乱を行うとともに、Gag蛋白の変異体を利用する。 MS2 RNA配列とMS2 coat蛋白の組み合わせを利用し、HIV-1ゲノムRNAの可視化と生細胞分子イメージングを試みる。
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[Journal Article] Huwel, a novel cellular interactor of Gag-Pol through integrase binding, negatively influences HIV-1 infectivity2011
Author(s)
Yamamoto SP, Okawa K, Nakano T, Sano K, Ogawa K, Masuda T, Morikawa Y, Koyanagi Y, Suzuki Y
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Journal Title
Microbes Infect.
Volume: 13
Pages: 339-349
DOI
Peer Reviewed
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