2010 Fiscal Year Annual Research Report
シミュレーション教育の体系化と共同利用による効率的な臨床医学教育改善に関する研究
Project/Area Number |
22390102
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
奈良 信雄 東京医科歯科大学, 医歯学教育システム研究センター, 教授 (00142258)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 利哉 東京医科歯科大学, 医歯学教育システム研究センター, 准教授 (90216416)
別府 正志 東京医科歯科大学, 医歯学教育システム研究センター, 講師 (10292963)
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Keywords | シミュレーション教育 / 臨床技能 / 臨床実習 / 基本的医療処置 / 救命救急処置 |
Research Abstract |
現有のシミュレーション教育用設備・機器、および当該年度に購入したレールダル次世代型シミュレータSimMan 3Gを活用し、シミュレーション教育を効果的に実施できるシステムを構築した。そして、体系化したシミュレーション教育システムを用い、医学生、研修医、コメディカル等を対象にし、臨床実習や講習会においてシミュレーション教育を実施し、診察技法の向上、基本的医療処置や救命救急処置のトレーニング、臨床症例の体験などにおいて成果を得た。実際に参加者の満足度は極めて高く、医学教育におけるシミュレーション教育の有用性が実証できた。また、シミュレーション教育の普及を図るためのDVDを作成した。さらに、共同利用を推進させるため、国内6大学、海外3施設からの見学(合計55名)を受け入れ、シミュレーション教育の実情と効果を教示した。また、医学教育の改善に関する公開シンポジウムを開催し、全国医学部関係者などからの参加者にシミュレーション教育施設を披露し、各施設でのシミュレーション教育の充実に貢献できた。医学部を卒業後、結婚・出産・育児等の理由で一旦離職している女性医師に対し、シミュレーション教育で臨床技能の再教育を展開し、医療現場への復帰を支援した。 なお、シミュレーション教育をより一層向上させるため、シミュレーション教育が進んでいるアメリカ合衆国のスタンフォード大学、カルフォルニア大学サンフランシスコ校、トーマスジェファーソン大学を訪問し、シミュレーション施設の見学と、シミュレーション教育の改良を目指した意見交換を行い、当施設におけるシミュレーション教育の改善に役立てた。
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