2012 Fiscal Year Annual Research Report
多施設共同参加による針刺し切創予防のための対策指向モニタリングシステムの開発研究
Project/Area Number |
22390108
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Research Institution | 公益財団法人労働科学研究所 |
Principal Investigator |
吉川 徹 公益財団法人労働科学研究所, 研究部, 主任研究員 (50332218)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
酒井 一博 公益財団法人労働科学研究所, 研究部, 研究主幹 (90072660)
小木 和孝 公益財団法人労働科学研究所, 研究部, 主管研究員 (90124312)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 針刺し / 職業感染 / エピネット / サーベイランス / HIV / C型肝炎 / 医療事故 / 安全器材 |
Research Abstract |
本研究は、多施設共同参加による針刺し切創等による血液媒介病原体への曝露予防のための対策指向モニタリングシステムの開発研究を行うものである。平成24年度の研究から3つの成果が確認された。 1)安全器材の針刺し切創防止に関連する役割:針刺し切創を含む血液・体液曝露予防は複合対策が重要である。標準予防策を軸として鋭利器材損傷のリスクを低減させるための作業リスク管理(リキャップ禁止、廃棄環境整備、業務集中の回避など手順変更)、工学的リスク管理(鋭利器材の排除・代替、安全器材導入など)が基本となる。また、新規・中途採用職員など高受傷リスク集団に対して適切な教育研修の提供、B型肝炎ワクチンプログラムや緊急時の対応手順の改善など組織的な「多層対策」が、そのばく露リスク低減のため重要である。 2)針刺し損傷防止機能の特性への理解:安全器材利用による針刺し損傷リスクは、(1)鋭利器材の種類、(2)スライド型・ボタン式・カバー型といった安全装置の機能特性、(3)使用者の安全装置の操作方法の教育トレーニング・作動への慣れなどにより変化する。 3)スタッフ参加による器材の評価と選択、導入、効果評価:病院機能評価やISO、労働安全衛生マネジメントシステム注目されている「PDCA(計画(Plan)-実施(Do)-評価(Check)-改善(Act))サイクル」を血液体液曝露リスク低減への応用課題と一致する。エピネット日本版による針刺し切創の記録と分析(経年変化、部門間や全国との比較)、院内感染対策委員会やICT、安全衛生委員会等での介入視点検討記録の保存と公開、病院管理者や現場管理スタッフによる評価と記録等であることが確認された。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(2 results)