2012 Fiscal Year Annual Research Report
PET及び生物学的マーカーを用いたうつ病の治療合理化に関する研究
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22390110
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
関根 吉統 千葉大学, 社会精神保健教育研究センター, 教授 (70324358)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金原 信久 千葉大学, 社会精神保健教育研究センター, 講師 (70507350)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 薬物治療 / 治療合理化 / うつ病 / PET / ミクログリア |
Research Abstract |
うつ病罹患者の脳内では活性型ミクログリアが増加しており、それがうつ病の病態発生機序に関連しているとの仮説の検証を目的とし、ポジトロン・エミッション・トモグラフィー(PET)を用いることにより活性型ミクログリアのうつ病への関与を明らかにし、うつ病に対する新たな治療法の開発に寄与することを目標とした。本年度も対象は病態に治療薬の影響を受けない未治療のうつ病者とした。対照には性別、学歴、年齢が一致した健常健康者を用いた。精神症状の評価には、17-item Hamilton Rating Scale for Depressionを用いた。この評価は諸検査データとはblindに、PET施行当日に行う。活性型ミクログリアの定量には、活性型ミクログリアに特異的に結合するトレーサーであるPK(R)-11195を用いた。トレーサー静注後の撮像時間は60分に設定した。これらから得られる時間-放射能曲線から活性型ミクログリアの結合能を算出する。その値を脳内活性型ミクログリア密度の評価に用いる。未治療うつ病者の脳内で活性型ミクログリアが増大していることが明らかとなれば、うつ病の病態に脳内炎症が関与していることが明らかとなり、うつ病の治療にミノサイクリンといった抗炎症剤の選択肢が増えることが期待される。これにより、世界のうつ病治療戦略に大きな影響を与えることが予測される。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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