2010 Fiscal Year Annual Research Report
日本版診断群分類(DPC)データベースを活用した臨床疫学研究
Project/Area Number |
22390131
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
康永 秀生 東京大学, 医学部附属病院, 特任准教授 (90361485)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
堀口 裕正 東京大学, 医学部附属病院, 特任助教 (50401104)
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Keywords | 日本版診断群分類 / 臨床疫学研究 / データベース |
Research Abstract |
本研究は、日本版診断群分類(Diagnosis Procedure Combination, DPC)対象医療機関が作成する患者背景・診療プロセス等の電子データを匿名化した上で収集し、統合的データベースで一元的に管理し、臨床各領域の専門家と共同研究のフレームワークを構築して、大規模の疾病疫学統計、治療に伴う合併症に関する詳細な統計、各種疾患・治療の臨床疫学研究および臨床経済研究、医療の質の評価、医療政策評価を可能にすることを目的とする。上記によって、日本の臨床疫学研究を活性化し、その成果を実地の医療現場に有機的に還元することにより、医療の標準化と均てん化、医療の質と安全性・効率性の向上をより高い次元で実現することを目指すものである。 平成22年度は,DPCデータベースの基盤構築と整備を進めた.既存のDPCデータフォーマットに沿ったデータハンドリングを円滑に進めるために、テストデータを用いてデータの授受、データベースへのデータ格納,データ管理といった一連のデータベース・マネジメントの実証実験を行った.また,データのクリーニング,コード化などの前処置を施すプログラムの開発を進めた。各医療機関が作成するDPCデータには,診断名情報等の他に,診療報酬請求のための大量の診療プロセスデータが含まれている.222年度は、臨床各領域ごとの研究仮説やテーマに沿った個別の分析に必要な項目のリストを作成した。さらにそれらを膨大なDPCデータから体系的かつ効率的に抽出するプログラムを22年度以降も継続的に作成する。
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