2012 Fiscal Year Annual Research Report
肺の間質・気道の線維化および発癌・進展に関与する循環線維細胞の分子病態とその制御
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22390164
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
海老名 雅仁 東北大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (10280885)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
近藤 丘 東北大学, 加齢医学研究所, 教授 (10195901)
大河内 眞也 東北大学, 病院, 助教 (40375035)
佐藤 靖史 東北大学, 加齢医学研究所, 教授 (50178779)
久田 修 東北大学, 病院, 助教 (60466571)
井上 彰 東北大学, 病院, 特任准教授 (70361087)
玉田 勉 東北大学, 病院, 助教 (80396473)
太田 洋充 埼玉医科大学, 医学部, 講師 (40451562)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 循環線維細胞 / micro RNA / 間質性肺炎 / 肺線維症 / バイオマーカー |
Research Abstract |
これまでの循環線維細胞(circulating fibrocyte)に関する研究結果に基づき、本年度の研究としては末梢血液中のmicroRNA(miRNA)の線維化病態との関連を、マウスブレオマイシン肺を対象として、肺内miRNAの変化との関連も加えて研究を行った。また、間質性肺炎の臨床において病態評価に広く利用されている血清サーファクタント蛋白D (SP-D) を、マウスSP-Dに対する新しいモノクローナル抗体を用いて測定し、マウス肺線維症モデルでのSP-Dの詳細な検証と、肺線維化を反映する新たな指標としての循環miRNA(circulating miRNA)の変化との対比を検討し、新しいバイオマーカーとしてのcirculating miRNAの可能性を検討した。実際にはブレオマイシンを経気管投与後、0、3、7、14、21日目の末梢血、肺組織、およびBAL中の各パラメータと、0、7、21日目の肺組織miRNAとcirculating miRNAのmicroarrayの結果を比較した。その結果、血清SP-Dは肺線維化よりも炎症と強く相関するものの、線維化が遷延する21日目にはピーク値の3分の1ほどまで減少したことから、線維化の評価に関しては血中SP-D値のバイオマーカーとしての役割は不十分であることが判明した。miRNA microarrayによるmiRNAの測定では、circulating miRNAとして143個のmiRNAが大きく変動していた。肺組織中miRNAとcirculating miRNAの経時変化を比較したところ、miR-322, miR-874, miR-155が線維化期に肺組織と血清中で共に上昇した。これらの結果から線維化病変のバイオマーカーとしての循環miRNAの可能性と、その制御による治療への応用を示唆する結果が得られた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(11 results)