2012 Fiscal Year Annual Research Report
酸化ステロールエステルによる小胞体ストレスの誘導機構の解明とその病態における意義
Project/Area Number |
22390187
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Research Institution | Jichi Medical University |
Principal Investigator |
石橋 俊 自治医科大学, 医学部, 教授 (90212919)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大須賀 淳一 自治医科大学, 医学部, 准教授 (10334400)
野牛 宏晃 自治医科大学, 医学部, 准教授 (60348018)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 脂質代謝異常 / 小胞体ストレス / 細胞死 / マクロファージ / コレステロール / オキシステロール |
Research Abstract |
目的:マウス腹腔マクロファージ(MPM)の細胞内コレステロールはAcat1とNceh1によってエステル化と加水分解を受ける。その異常が小胞体ストレスや病態形成に寄与する可能性を検証した。 結果:1)低分子化合物のコレステロールエステル(CE)の水解活性阻害効果とMPMのCE蓄積に対する効果を比較した。ParaoxonはNCEH1の活性を選択的に阻害、orlistatと76-0079はHSLの活性を選択的に阻害、AS115は両者の活性を阻害した。ParaoxonとAS115はCE蓄積が増加したが、orlistatと76-0079にはその活性はなかった。2)MPMの細胞質と小胞体分画のオキシステロール含量を遊離型とエステル型に分けてLC-MS/MSで定量した。27-HSと24S-HSのエステル体の小胞体含量がNceh1欠損MPM で有意に増加し、25-HSと24S,25HSも増加傾向が認められた。3)8週令雌LDL受容体欠損マウスに9Gyの放射線照射後に、野生型、ACAT1欠損マウス、NCEH1欠損マウス、ACAT1欠損/NCEH1欠損マウス骨髄移植を行った。移植1か月後より高コレステロール食負荷(Paigen diet)を2カ月行い、動脈硬化への影響を検討した。大動脈全体における動脈硬化病巣面積はNceh1欠損骨髄を移植されたマウスでは、Acat1欠損骨髄を移植されたマウスに比べて有意に病巣面積が悪化した。 結論:オキシステロールもAcat1 とNceh1のよってそれぞれエステル化と加水分解を受ける。Nceh1の欠損はオキシステロールエステル体の蓄積を招き、小胞体ステレスが惹起される。また、Nceh1欠損は動脈硬化が促進し、Acat1の欠損は動脈硬化を抑制する。この過程には、単にコレステロールエステルの蓄積量だけではなく、小胞体ストレス応答性の寄与が想定された。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(5 results)