2010 Fiscal Year Annual Research Report
分子生物学的手法を用いた進行期子宮頸癌の放射線治療抵抗性機構の解明とその克服
Project/Area Number |
22390237
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Research Institution | Kansai Medical University |
Principal Investigator |
播磨 洋子 関西医科大学, 医学部, 准教授 (80140276)
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Keywords | 進行期子宮頸癌 / 放射線抵抗性 / 予後予測 / miRNA / バイオマーカー |
Research Abstract |
放射線治療に対する応答には個体差が存在し、治療効率を向上させるには腫瘍の放射線治療に対する感受性を予測する必要がある。平成19年度~平成21年度基盤研究(B)一般(課題番号19390326)「分子生物学的手法を用いた子宮頸癌の放射線治療効果予測因子の探索と検証」において、子宮頸癌患者血液を用いて放射線治療効果予測因子としてApolipoprotein C-II(ApoC-II)を同定し、ApoC-II Elisa-Kitを作成した。関西医科大学で65例の子宮頸癌患者血清のApoC-IIを測定した結果、ApoC-IIは放射線治療後の原病死生存率に関与し、特異度は979%、感度44.4%であった。本研究では前向き研究として日本放射線腫瘍学研究機構(NPO-JROSG)婦人科腫瘍グループで検討を行うことを計画し、JROSGにプロトコールを申請した。NPO-JROSG婦人科腫瘍グループは以下の研究施設、研究連携者名(職位)である。 (1) 群馬大学大学院医学系研究科放射線科 中野隆史(教授) (2) 群馬大学重粒子線医学研究センター放射線科 大野達也(准教授) (3) 琉球大学放射線科 戸板孝文(准教授) (4) 静岡県立静岡がんセンター放射線治療科 西村哲夫(部長) (5) 放射線医学総合研究所重粒子医科学センター病院放射線科 加藤真吾(主任研究員) (6) 広島大学大学院医歯薬学総合研究科放射線科 兼安祐子(助教) また、平成22年度に癌組織を用いて、放射線治療良好群と不良群の2群に分けて、Agilent microRNA Arrayによりプロファイリングを行い、255種類が検出され、Mann-Whitney U test、およびt検定を行い、3種類のmiRNAに有意差が認められた。したがって、この3種類のmiRNAは放射線治療予後予測のバイオマーカーとして有用である可能性がある。
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Research Products
(27 results)
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[Journal Article] High-dose-rate Intracavitary Brachytherapy Combined with External Beam Radiotherapy for Stage IIIb Adenocarcinoma of the Uterine Cervix in Japan : A Multi-Institutional Study of Japanese Society of Therapeutic Radiology and Oncology 2006-2007 (Study of JASTRO 2006-2007)2010
Author(s)
Yuzuru Niibe, Masahiro Kenjo, Hiroshi Onishi, Yoshihiro Ogawa, Tomoko Kazumoto, Ichiro Ogino, Kayoko Tsujino, Yoko Harima, Takeo Takahashi, Akira Anbai, Emiko Tsuchida, Takafumi Toita, Mitsuhiro Takemoto, Hideomi Yamashita, Kazushige Hayakawa.
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Journal Title
Join J Clin Oncol
Volume: 40
Pages: 795-799
Peer Reviewed
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[Presentation] 抗癌剤多剤耐性に対する放射線照射の影響2010
Author(s)
菅野渉平, 宇都宮啓太, 上埜泰寛, 河相吉, 米虫敦, 池田耕士, 播磨洋子, 澤田敏
Organizer
関西医科大学大学院医学研究科医科学専攻生体応答系研究中間発表会
Place of Presentation
大阪、関西医科大学附属滝井病院
Year and Date
2010-06-18
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