2011 Fiscal Year Annual Research Report
外科手術による癒着・線維形成過程の分子機構解析と制御法開発と探索医療への展望
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22390250
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Research Institution | Hyogo Medical University |
Principal Investigator |
藤元 治朗 兵庫医科大学, 医学部, 主任教授 (90199373)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中西 憲司 兵庫医科大学, 医学部, 主任教授 (60172350)
飯室 勇二 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (30252018)
平野 公通 兵庫医科大学, 医学部, 講師 (90340968)
宇山 直樹 兵庫医科大学, 医学部, 助教 (70402873)
善本 知広 兵庫医科大学, 医学部, 研究所教授 (60241171)
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Keywords | 癒着形成 / 肝切後 / IFNγ / PAI-1 |
Research Abstract |
IN VIVOにて、肝切除後の癒着形成にはIFN-γおよびPAI-1が必要であることが示された。マウスの肝切除後において3時間でIFNγが、6時間でPAI-1が、残肝において発現が上昇していたことより、humanのサンプルでも確認することとした。humanの肝切除開始直前の肝サンプルをコントロール(0時間)として、その後1時間ごとに肝切離面の肝サンプルを採取した。サンプルは液体窒素で急速冷凍し保存した。同サンプルよりRNAを採取し、RT-PCRを行った後real time PCRで肝切除開始後の肝におけるIFN-γ及びPAI-1の発現を解析した。実際のサンプル採取は、肝切除開始から4時間くらいまでしか採取できないため、1検体に対しコントロールを含めると数個までしか採取できないがそれらについて解析を行っている。IFN-γは2及び3時間後には肝内の発現量は上昇傾向にあったが有意差は認めなかった。しかしPAI-1に関しては3時間後に有意差をもって上昇していることが確認された。肝切除後1時間後のサンプルにおいては、いずれの因子も上昇傾向は認めなかった。同サンプルを用いてELISAでの解析を行うこととした。サンプル組織を組織溶解液で溶解し同溶液をELISA解析したが、IFN-γ及びPAI-1ともに上昇傾向は示さなかった。以上よりhumanでもPAI-1に関して関与している可能性が示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ヒト肝切除サンプルを用いてIFN-γ及びPAI-1の発現解析を開始したため。
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Strategy for Future Research Activity |
humanサンプルにおける肝切後のNKT細胞及びPAI-1の免疫染色を行い肝切除においてどの部分に強く発現しているかを確認する。我々は、肝切除後近傍にNKT細胞が集簇していると仮定している。PAI-1に関してはどの細胞が産生に関与しているかを証明したい。
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Research Products
(2 results)