2012 Fiscal Year Annual Research Report
臨床応用を目的とした膵癌血管新生に対するケモカインの分子生物学的役割の検討
Project/Area Number |
22390261
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
松尾 洋一 名古屋市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (40381800)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹山 廣光 名古屋市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (00216946)
岡田 祐二 名古屋市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (10305550)
舟橋 整 名古屋市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (10347411)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 膵癌 / 血管新生 / CXC-Chemokine |
Research Abstract |
1)ELR+-CXC-chemokines/CXCR2 axisによる血管内皮細胞の浸潤能の変化の検討. CXCL1, CXCL5, およびCXCL8刺激により,血管内皮細胞(HUVEC)の浸潤能は有意に亢進した.またこれは,CXCR2 Ab(中和抗体)により有意に抑制された. 同様に,double chamberを用いた,膵癌細胞と血管内皮細胞(HUVEC)との共培養による,HUVECの浸潤能の変化を検討した.CXC-chemokineの分泌能の高いBxPC-3やSW 1990との共培養でHUVECの浸潤能は有意に亢進をして,これはCXCR2 Ab(中和抗体)におり有意に抑制された. 2)ELR+-CXC-chemokines/CXCR2 axisによるVECの管腔形成能の変化の検討. HUVECを用いたon matrigel angiogenesis assayを施行した.CXC-chemokineは有意にHUVECの血管新生能を亢進した.また,BxPC-3の調整培地を用いて行った同様の血管新生実験で,HUVECは血管新生能を亢進し,それはCXCR2 Abで抑制された. 以上より,膵癌由来のCXC-chmokineはparacrineに血管内皮細胞に作用し,血管新生の各ステップ(血管内細胞の増殖,遊走,管腔形成)を亢進し,腫瘍血管新生を形成すると考えられた.CXCR2 Abを用いた抗体療法はこれらを抑制し,膵癌における抗血管新生療法としての可能性が示唆された.
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(13 results)