2011 Fiscal Year Annual Research Report
G蛋白シグナルを軸とした軟骨分化の包括的制御機構の解明
Project/Area Number |
22390286
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
竹下 克志 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (30262009)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
緒方 直史 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (10361495)
三浦 俊樹 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (20376479)
中村 耕三 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (60126133)
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Keywords | 細胞・組織 / 軟骨代謝 / G蛋白 |
Research Abstract |
副甲状腺ホルモン関連ペプチド(PTHrP)の主要なシグナル伝達分子であるG蛋白シグナルネットワークの軟骨分化・再生に対する調節機構を、GαsおよびGαq蛋白の軟骨特異的遺伝子改変マウスを解析することによりin vivoとin vitroの両面から多角的に検証することを目的として研究を行った。軟骨特異的Gαs、Gαq蛋白過剰発現マウスの作出およびその軟骨組織の解析の準備を引き続き行った。軟骨特異的にG蛋白遺伝子を発現させるために、エンハンサーを含む3.5kbのCOL2a1プロモーターを用いGαs、Gαq遺伝子を組み込み、さらに900bpにおよぶタンデムPoly Aを後半に挿入し発現効率を上げたコンストラクトを作成し、作成したコンストラクトをB126種マウス由来の受精卵にマイクロインジェクションし作製した。現在その遺伝子発現パターンを解析し、偽妊娠させた母体にもどしF1世代を作成し、サザンプロット法にて各G蛋白遺伝子の過剰発現を確認できたマウスを選別中である。同時に、タモキシフェン誘導型Gαs、GαqコンディショナルKOマウスの作出およびその軟骨組織の解析の準備を行っている。Gαs、Gαq蛋白の軟骨組織特異的なコンディショナルKOマウスはCre/loxPシステムを用いて作成するが、Gαs、Gαq蛋白をloxPで挟み込んだFloxマウスと軟骨細胞特異的にCreを発現するマウス(Col2al-Creマウス)との掛け合わせを行った。特に通常の軟骨細胞特異的Creマウスとの掛け合わせでは、出来たコンディショナルKOマウスも胎生致死となったため、本研究ではタモキシフェン投与後に軟骨細胞特異的にCreを発現するタモキシフェン誘導型Col2a1-CreマウスとFloxマウスを交配させて、タモキシフェン誘導型コンディショナルKOマウスの作成を行い、タモキシフェンによる遺伝子欠損が誘導されているか、遺伝子発現を検討している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
動物実験の段階で、タモキシフェン誘導型コンディショナルKOマウスの作成段階で、遺伝子の発現が予定通り組織特異的に発現低下が認められないため。
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Strategy for Future Research Activity |
タモキシフェン投与後に軟骨細胞特異的にCreを発現するタモキシフェン誘導型Col2al-CreマウスとFloxマウスを交配させて、タモキシフェン誘導型コンディショナルKOマウスの作成を行い、タモキシフェンによる遺伝子欠損が誘導されているか、遺伝子発現を検討しているが、組織特異的に発現低下が認められないことかr、新たにコンストラクトを作成し直し、また効率の良い軟骨細胞特異的にCreマウスを入手予定である。
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Research Products
(1 results)