2012 Fiscal Year Annual Research Report
デセン酸エステル誘導体の脊髄損傷修復作用とその医学的応用に関する研究
Project/Area Number |
22390293
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Research Institution | Gifu Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
古川 昭栄 岐阜薬科大学, 薬学部, 教授 (90159129)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福光 秀文 岐阜薬科大学, 薬学部, 准教授 (00308280)
古川 美子 松山大学, 薬学部, 教授 (20219108)
宗宮 仁美 岐阜薬科大学, 薬学部, 助教 (20548713)
飯沼 宗和 岐阜薬科大学, 薬学部, 教授 (70082998)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 脊髄損傷 / 軸索再生 / 運動機能回復 / デセン酸誘導体 / 神経栄養因子 / シグナル伝達 / 培養神経細胞 |
Research Abstract |
1. ERK1/2のシグナル伝達増強作用と運動機能回復効果 本研究の目的の一つは、当該2-デセン酸誘導体の運動機能回復効果の相関性を確認し、作用メカニズムを明確にすることであった。2-デセン酸エステル誘導体の中でERK1/2リン酸化活性がほとんど認められない化合物Aと、強い作用を示す化合物Bについて、脊髄の半切断モデル後肢の運動機能回復効果を比較した。化合物Bは、運動機能の回復時期が早まり、最終的な回復レベルも高まった。しかし化合物Aは、回復開始時期がやや早まったものの、最終的な回復レベルには改善は認められなかった。また、損傷部位におけるBDNF mRNAの発現を増強する作用やNO合成酵素(iNOS) mRNAの損傷誘導性の発現を抑制する作用を示すのに対し、化合物Aにはそのような作用は認められなかった。以上より、脊髄損傷後の運動機能回復効果とニューロンのERK1/2リン酸化増強作用とはある程度相関し、作用メカニズムの本質であると考えられた。 2. 経口投与による運動機能回復 生体内での安定性を高める目的で新規に開発したデセン酸アミド化合物(化合物B、正式名称は割愛)について、重篤な脊髄損傷である全切断モデルに経口投与することによって治療を試みた。脊髄損傷後毎日1回経口投与し、適宜、後肢の運動機能を評価した。損傷/投与開始2週間後から運動機能の改善が認められ、3週間でBBBスコアは10点に達した(健常21点、損傷直後0点)。対照群は全く関節が動かないが、後肢で体重を支えて関節が3つとも動くなど、歩行が可能なレベルにまで回復した。経口投与による脊髄損傷治療は本研究の最終目標であり、ひとつの目標は達成された。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(11 results)