2010 Fiscal Year Annual Research Report
腎細胞癌に対するテーラーメイド癌ワクチン療法の開発
Project/Area Number |
22390305
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Research Institution | Kinki University |
Principal Investigator |
植村 天受 近畿大学, 医学部, 教授 (90213397)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
南 高文 近畿大学, 医学部, 助教 (70340809)
デベラスコ マルコ 近畿大学, 医学部, 助教 (20449838)
原田 守 島根大学, 医学部, 教授 (50260716)
吉村 一宏 近畿大学, 医学部, 准教授 (20283757)
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Keywords | 腎細胞癌 / ペプチド / ワクチン療法 |
Research Abstract |
研究目的であるHLA-A拘束性の各種ペプチド(CA9, PDL, HIF-1α, EPOR, VEGFR)を98%の純度で約60種類(各5~10mg)とコントロールペプチド(HLA-A24, A2, A3用)を外注し合成した。本研究は、腎細胞癌担癌患者の血液サンプルが必要となるため、近畿大学医学部倫理委員会に研究内容を提出し、本学倫理委員会承認のもと各HLAタイプの腎細胞癌担癌患者30人に研究内容について説明し(インフォームドコンセント)同意を得た上で、免疫CTL反応検査用血液サンプル30mlを採血し、比重遠心分離法によりPBMC分画をセルバンカーと共に-80℃で保存した。始めにCTL反応検査であるIFN-y releaseアッセイの標準化を目的として、共同研究者である島根大学医学部免疫学教室(責任者:原田守)と同時進行にて健康成人血液サンプルを用いたCTLアッセイの標準化をnegativeコントロールとしてHIV, PositiveコントロールとしてEBV, Fluを用いて行った。今回、HLA-A3ファミリーに対するペプチド発現用培養細胞が確立されていなかったため、各HLA-A3,ファミリーのプラスミドを用いてCIR細胞に遺伝子導入し、発現細胞を再度確立した。次に、スクリーニングの効率化を計るため、PDLとHIF-1αを島根大学医学部にてその他の分子については近畿大学医学部でCTLアッセイを行うこととし、各ペプチドを分注して配布した。次年度は、2大学で保存している腎細胞癌患者PBMCを用いて各分子10種類のペプチドより2-3種類に絞り込むことを目的としてCTLアッセイを行う。
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Research Products
(3 results)