2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22390317
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Research Institution | Fukushima Medical University |
Principal Investigator |
大森 孝一 福島県立医科大学, 医学部, 教授 (10233272)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 再生 / iPS細胞 / 頭頸部 |
Research Abstract |
iPS細胞由来の遺伝子解析:頭頸部領域に移植され、形成された組織がマウスiPS細胞由来であるかをLaser Microdissection(LMD)を用いて遺伝子レベルで解析した。パラフィン切片上の軟骨組織、腫瘍、ラット前頸筋サンプルをLMDにて採取し、PCR、電気泳動を行った。GFP遺伝子は、iPS細胞、腫瘍、軟骨組織において認められ、再生した軟骨組織がマウスiPS細胞由来であることを証明した。 層ごとに細胞を組み込んだ移植材料の作製:I型コラーゲンを凍結乾燥させてコラーゲンスポンジとし、再生を目的とする頭頸部臓器に合わせた形状のスキャフォールドを作製した。ラットの真皮から線維芽細胞を、脂肪組織から脂肪組織由来幹細胞を得て、スキャフォールド内で両細胞を包埋したコラーゲンゲルを重層したところ、成熟した上皮再生が早期に得られた。iPS細胞由来の気管上皮細胞や軟骨細胞については、層ごとに細胞を組み込んだ培養組織を作製するには量的に不十分であった。 動物への移植:全身麻酔下にヌードラットの気管を開窓し気管欠損モデルを作った。先に作製しておいた移植材料を気管欠損部に固定して再建し閉創した。一定の観察期間の後、気管を採取して組織学的に評価した。 再生組織の評価:上皮層の評価には、線毛細胞、杯細胞、基底細胞に特異的なタンパク質の局在を免疫組織学的手法で観察した。基底膜形成の評価には、上皮層-上皮下層をサイトケラチンAE1/3, および線毛特異的マーカーであるβ-チューブリンIV, Foxj1の抗体による免疫組織化学的手法で評価した。軟骨の評価はHE染色、アルシアンブルー染色で行い、免疫組織化学的手法を用いて軟骨器質特異的蛋白type II collagenの発現を確認した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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