2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22390332
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
貴志 和生 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (40224919)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂本 好昭 慶應義塾大学, 医学部, 助教 (10464835)
久保田 義顕 慶應義塾大学, 医学部, その他 (50348687)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 再生医療 / 毛包 |
Research Abstract |
非接着培養皿で培養を開始すると、培養開始1週間でWntシグナルとNカドヘリンの発現が増強した。Wntは毛乳頭の毛包誘導能を維持する働きがあり、毛包形成の中心的な役割を果たしている。非接着培養皿の培養を行うとN-カドヘリンの増強とともに、β-カテニンも劇的に増加した。古典的Wntシグナルは、β―カテニンの増加と核移行を介してシグナルが伝達されることを考えると、非接着培養皿の培養により、N-カドヘリンの発現が増強し、それに伴い古典的経路のWntシグナルが活性化され、毛包誘導能を獲得できたと考られた。さらに非接着培養による毛包誘導獲得のその他のメカニズムに迫るために、毛包誘導に関係していると考えられている、BMP2,4,Wnt4,5,7,10bなどにつき、2次元培養と非接着培養での発現の差異をRTPCRで観察した。 正常毛包は形成されたのち、生涯を通じて成長期、退行期、休止期の毛周期を有する。移植後1か月間の毛包誘導能を確認しているが、長期的に毛周期が得られるか否かの確認は行っていなかった。平成24年度は長期培養により、scid マウスへのの混合移植を用いて毛包誘導を起こし、長期培養により毛周期を観察した。移植後経時的に再生皮膚を回収し、組織像から毛周期を観察した。また、フィラグリン、ロリクン、ケラチン10、トランスグルタミナーゼ、p63、Ki-67を用いて、正常ヒト頭髪組織と比較して、表皮、毛包の正常な分化、分裂が起きているか否かを確認した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(1 results)