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2012 Fiscal Year Annual Research Report

脊髄損傷、末梢神経損傷に対する臨床試験の推進

Research Project

Project/Area Number 22390333
Research Institution公益財団法人田附興風会

Principal Investigator

鈴木 義久  公益財団法人田附興風会, 医学研究所 第5研究部, 研究主幹 (30243025)

Project Period (FY) 2010-04-01 – 2013-03-31
Keywords脊髄の再生医療
Research Abstract

脊髄損傷のラットの脳脊髄液中へ骨髄由来単核球を投与することにより歩行運動の改善,脊髄損傷程度の軽減が得られることを確認した。ラットの実験では、移植された単核細胞は損傷部で数週間以上生存することはなくやがて消失したが、髄液中のHGFが増加しており移植細胞から分泌される液性因子が脊髄の再生に関与していることが示唆された。また、損傷部へ遊走した細胞が宿主の細胞と直接コンタクトして何らかのシグナルを伝達する事による作用も再生に関与していると予想された。獣医科病院でダックスフントの脊髄損傷に対し骨髄単核球を移植するイヌでの臨床研究を実施し、細胞移植による有害事象はなく麻痺の回復が認められた。また,ヒト脊髄損傷患者に対する骨髄単核球を用いた臨床試験は諸外国でいくつか実施され,移植による有害事象はないと報告されている。もし骨髄単核球の移植で治療効果が得られれば培養操作が不要なため簡便で広く行える治療法となりうる。動物実験データ、脊髄損傷イヌの治療データ、他の施設での臨床試験データを示すことで,倫理規制の厳しいわが国で本臨床研究が厚生労働省の承認を得ることができた。受傷後50日目に単核球を移植してASIAのAからBに回復した症例があった。正確なtherapeutic windowを決めるには、臨床試験を積み重ね結論を導き出すしか方法はない。本研究も臨床データの一つとして今後活用されていけばよいと考える。本研究はphase1-2 clinical trialであるので安全性と実現性(feasibility)を評価するものでる。投与細胞数および投与回数は厚生省が承認したものである。安全性が確認されたので、今後は細胞数、投与回数を増加させて有効性を評価していくことになる。その際には十分な患者数を集めるためmulticenter research collaborationsが必要となる。

Current Status of Research Progress
Reason

24年度が最終年度であるため、記入しない。

Strategy for Future Research Activity

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • Research Products

    (6 results)

All 2013 2012 Other

All Presentation (5 results) Remarks (1 results)

  • [Presentation] 自家骨髄単核球を用いた脊髄損傷の治療法の開発(第1-2相試験)2013

    • Author(s)
      石川奈美子
    • Organizer
      第12回日本再生医療学会総会
    • Place of Presentation
      神奈川県横浜市西区パシフィコ横浜
    • Year and Date
      20130321-20130323
  • [Presentation] bFGF徐放化のあるヘパリン/アルギン酸ゲルを用いたラット急性期脊髄損傷に対する神経再生の評価2013

    • Author(s)
      平井達也
    • Organizer
      第12回日本再生医療学会総会
    • Place of Presentation
      神奈川県横浜市西区 パシフィコ横浜
    • Year and Date
      20130321-20130323
  • [Presentation] 自己骨髄間質細胞投与による重度脊髄損傷犬の慢性期における効果2013

    • Author(s)
      西田英高
    • Organizer
      第12回日本再生医療学会総会
    • Place of Presentation
      神奈川県横浜市西区 パシフィコ横浜
    • Year and Date
      20130321-20130323
  • [Presentation] 脊髄損傷の治療法の開発2012

    • Author(s)
      鈴木義久
    • Organizer
      第21回日本形成外科学会基礎学術集会
    • Place of Presentation
      福島県耶麻郡 ホテルリステル猪苗代
    • Year and Date
      20121004-20121005
  • [Presentation] bFGF徐放ヘパリン/アルギン酸ゲルを用いたラット急性期脊髄損傷治療の評価2012

    • Author(s)
      平井達也
    • Organizer
      第21回日本形成外科学会基礎学術集会
    • Place of Presentation
      福島県耶麻郡 ホテルリステル猪苗代
    • Year and Date
      20121004-20121005
  • [Remarks] これまでの研究の概要「中枢神経、脊髄の再生」

    • URL

      http://www.kitano-hp.or.jp/etcproject/keisei/kenkyu_keisei/index.html

URL: 

Published: 2014-07-24  

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