2012 Fiscal Year Annual Research Report
口腔発癌過程におけるASKファミリー分子によるアポトーシスと炎症の制御機構
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22390347
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
武田 弘資 長崎大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (10313230)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 発がん / アポトーシス / 炎症 / MAPキナーゼ / ストレス応答 |
Research Abstract |
これまでの研究成果から、ASK1はアポトーシスや炎症の制御を介して発癌に寄与することが明らかとなっている一方、多段階過程から成る癌転移における役割はほとんどわかっていなかった。そこで我々は、マウスの実験的肺転移モデルを用いてASK1の癌転移における役割を検討した。高転移性黒色腫細胞株B16-F10細胞をマウスに尾静注すると、野生型マウスに比べてASK1ノックアウトマウスでは肺表面の小結節の形成数が顕著に減少した。また、同じく高転移性のルイス肺癌細胞にホタルルシフェラーゼを恒常的に発現させた細胞(3LL-Luc2細胞)を用いて経時的にルシフェラーゼ活性を測定したところ、ASK1ノックアウトマウスでは野生型マウスよりも細胞移植24時間後における活性が顕著に減弱した。一方、3LL-Luc2細胞を皮下に移植した場合は、ASK1ノックアウトマウスにおける増殖は抑制されなかった。よって、癌転移においてASK1は、癌細胞が転移先組織に生着して増殖を始めるまでのSeeding過程で何らかの役割を果たすことが示唆された。一方で、発癌および転移過程における組織特異的なASK1の役割を明らかにすることを目的に、ASK1 コンディショナルノックアウトマウスの作製を行った。ASK1キナーゼドメイン内のATP 結合部位を含むExon 15をloxP配列で挟んだアレルをホモに持つASK1 (flox/flox)マウスを作製し、現在、マクロファージ特異的にCre遺伝子を発現するLysM-Creノックインマウスとの交配を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(16 results)