2012 Fiscal Year Annual Research Report
骨および軟骨形成過程における非古典的Wntシグナルネットワークの統合的理解
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22390348
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
西村 理行 大阪大学, 歯学研究科(研究院), 教授 (60294112)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | Wnt5a / 転写因子 / 骨 / 軟骨 |
Research Abstract |
1.Zfhx4遺伝子ノックアウトマウスの作製と解析 平成24年度に作製したZfhx4ヘテロマウスどうしを交配し、Zfhx4ホモ欠損マウスを作製した。胎生14.5日齢~16.5日齢までは、Zfhx4ホモ欠損マウスは、生存、成長していた。しかしながら、病理組織学的検索ならびにアルシアンブルー・アリザリンレッド二重染色による骨格標本にての解析を行ったところ、Zfhx4ホモ欠損マウスの骨格形成は、Zfhx4ヘテロマウスあるいは野生型マウスに比べて明らかに遅延していた。したがって、Zfhx4はWnt5aと同様に、骨格形成過程において重要な役割を果たしていることが明らかとなった。しかしながら、Wnt5aノックアウトマウスで見られる骨格形成異常の程度と比べると、Zfhx4の表現型は軽度であった。したがって、他の分子がWnt5aの下流で機能し、骨格形成に関与していることが示唆された。 2.Zfhx4遺伝子コンディショナルノックアウトマウスの作製と解析 全身性ノックアウトマウスで観察されたZfhx4の機能的役割をさらに検討するために、Prx1-Creトランスジェニックマウスを用いて、Zfhx4の骨格系特異的コンディショナルノックアウトマウスの作製を行った。具体的には、Zfhx4 floxホモマウスとPrx1-Creトランスジェニックマウスを交配し、さらにZfhx4 floxホモマウスとの交配を行なって、コンディショナルノックアウトマウスを作製した。その結果、Zfhx4コンディショナルノックアウトマウスは、全身性ノックアウトマウスと同様な骨格形成障害を呈した。したがって、Zfhx4の骨格形成に対する機能的役割は、骨芽細胞あるいは軟骨細胞で発揮されていると考えられた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(2 results)