2010 Fiscal Year Annual Research Report
新規癌抑制性ケモカインBRAK/CXCL14の発現制御と腫瘍抑制の分子機構
Project/Area Number |
22390353
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Research Institution | Kanagawa Dental College |
Principal Investigator |
畑 隆一郎 神奈川歯科大学, 歯学部, 特任教授 (10014276)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
居作 和人 神奈川歯科大学, 歯学部, 助教 (90257296)
前畑 洋次郎 神奈川歯科大学, 歯学部, 講師 (80410009)
加藤 靖正 奥羽大学, 歯学部, 教授 (50214408)
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Keywords | 腫瘍抑制 / ケモカイン / BRAK / CXCL14 / ドーマントセラピー / 転移抑制 / 血管新生阻害 / NK細胞 |
Research Abstract |
本研究は我々が見いだした腫瘍進展抑制性ケモカインBRAK/CXCL14の腫瘍抑制の分子機構を明らかにして,新しい、副作用のない癌のドーマントセラピー(休眠療法)開発の基礎を確立することを目的とし、BRAK/CXCL14の発現制御と腫瘍卿制の分子機構:多機能分子であるBRAKの腫瘍抑制,転移抑制機構を明らかにする.本年度は以下の3つの項目に重点を絞って研究を行った。 1.BRAKの遺伝子発現制御の分子機構: ヒトBRAK遺伝子の発現制御に必須のプロモーターの転写制御配列を解析し、従来ヒトBRAK遺伝子のエキソン1と考えられていた領域に、遺伝子の転写制御に必須であるTATAA様配列と遺伝子発現を促進する転写促進因子AP-1の結合配列を同定した。さらに、MAPキナーゼのサブタイプ特異的クロストークが遺伝子発現制御に重要であることを明らかにした。 2.我々が作成したBRAK/CXCL14トランスジェニックマウスの移植癌の癌進展抑制機構: 癌の進展抑制には、BRAKによる癌細胞の基質との接着と移動機能の制御が関与し、in vivoにおいては腫瘍血管抑制作用が重要であることを示した。 3.癌の転移の抑制機構の解明: 癌の転移抑制機構として.実験的癌転移測定法をもちいて、BRAKトランスジェニックマウスにおいてナチュラルキラー(NK)細胞の細胞殺傷作用の亢進が関与することを明らかにした。 さらに、この研究過程において、動物細胞において合成されるBRAKタンパク質が大腸菌で合成されたタンパク質と分子の性質が異なる事を明らかにした。
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Research Products
(29 results)
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[Presentation] 選択的ROCK阻害剤による抗腫瘍性ケモカインBRAK/CXCL14を介した腫瘍進展抑制の検討2010
Author(s)
宮本千央, 前畑洋次郎, 小澤重幸, 生駒田丈晴, 居作和人, 小林杏, 高橋聡子, 高橋俊介, 吉野文彦, 杉山秀太, 吉田彩佳, 畑隆一郎, 李昌一
Organizer
第45回神奈川歯科大学学会総会
Place of Presentation
横須賀(最優秀演題賞受賞)
Year and Date
2010-12-04
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