2010 Fiscal Year Annual Research Report
ナノレベル骨微細構造解析によるインプラント荷重条件の解明
Project/Area Number |
22390368
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
澤瀬 隆 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (80253681)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中野 貴由 大阪大学, 大学院・工学研究科, 教授 (30243182)
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Keywords | インプラント / 荷重試験 / ハイドロキシアパタイト / 配向性 |
Research Abstract |
インプラントの荷重条件はオッセオインテグレーションの達成と長期的維持のための重要なファクターの一つとされている。しかしながら荷重に対する骨組織応答の評価は骨吸収やあるいは骨の添加というマクロ的な解析に負うところが大きく、いまだ明確な指針が得られていない。本研究では、骨組織ハイドロキシアパタイト結晶の配向性に着目し、インプラント周囲骨の微細構造を意識したナノレベルの質的解析を行うことで、適正な量あるいは時期の荷重は、それに順応する再配向をもたらし、また過度の荷重に対しては、配向性の乱れが生じ、結果として骨吸収を引き起こすという仮説を立て、バイオメカニカルな視点から材料工学的手法でインプラント周囲骨と力学機能の相関を解明することを目的として実験を計画した 動物実験に先立ちインプラントの形状(デザイン)を3時限有限要素法により検討し数種のグループ構造を持つインプラントを被験試料と決定した その後まず18羽の家兎頸骨に各デザインのインプラントを埋入し,3ヶ月の治癒期間を経た後,インプラントに荷重試験用ジグを取り付け,荷重を開始した.現在半数の9羽については荷重試験なしの群として、試料を採取し硬組織薄切装置を用いて標本作製中である。また残りの9羽については現在荷重開始後10週が経過し,順調に遂行できている
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