2012 Fiscal Year Annual Research Report
低酸素領域の分子イメージングに基づいた口腔癌治療戦略
Project/Area Number |
22390377
|
Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
北川 善政 北海道大学, 歯学研究科(研究院), 教授 (00224957)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
玉木 長良 北海道大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (30171888)
犬伏 正幸 川崎医科大学, 医学部, 准教授 (70399830)
山崎 裕 北海道大学, 大学病院, 講師 (90250464)
|
Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
|
Keywords | 分子イメージング / 核医学(PET) / FMISO / 低酸素 / 治療抵抗性 / 口腔癌 / 臨床研究 / 動物モデル |
Research Abstract |
低酸素状態において転写活性を促進する低酸素応答因子(HRE)を12個と、99mTcや放射性ヨードを細胞内に取り込むsodium-iodide symporter(NIS)レポーター遺伝子を持つベクターを作製した。作製したレポーターベクターをヒト大腸癌細胞株へトランンスフェクションし、安定導入細胞株を樹立した。 樹立した細胞株をヌードマウス右脇腹部へ皮下移植し、担癌マウスを作製した。約3週間後に、腫瘍最大径約5mmの皮下腫瘍を形成した時点で、99mTcを用いた SPECTイメージングを行った。正常酸素状態(21% O2, n=5)で飼育した担癌マウスの腫瘍への99mTc集積と比較して、撮像前に低酸素状態(10% O2,12時間, n=5)で飼育した担癌マウスの腫瘍への99mTc集積は、優位に高い値を示した。また、摘出腫瘍に対し抗NIS抗体で免疫組織染色を行った。その結果、腫瘍の99mTcの取り込みとNISの発現との間に強い相関を認め、99mTc集積はNISの発現によることを確認した。 FMISO PETは口腔扁平上皮癌組織内のHIF-1αの発現を反映する:FMISO PETと口腔扁平上皮癌の低酸素誘導因子(HIF-1α)の発現の関連を明らかにする。対象は根治的手術療法を受けたOSCC患者23例(男/女: 15/8、年齢42-84歳)で、術前にFMISO PETとFDG PET検査を行った。組織中のHIF-1αの発現は免疫組織学的に検索した。FMISOは14/23例(61%)に集積が認められた。癌組織中のHIF-1αの発現は11/23例(48%)に認められ、HIF-1α(+)例のFMISOのSUV (max)はHIF-1α(-)例のSUV (max)よりも有意に高かった。OSCC患者ではFMISO PET所見は組織中のHIF-1αの発現と有意に関連していた。
|
Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|