2010 Fiscal Year Annual Research Report
独自開発癌特異的吸着性ハイブリッド型リポソームを用いた画像診断用強化造影剤の開発
Project/Area Number |
22390380
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
鵜澤 一弘 千葉大学, 大学院・医学研究院, 准教授 (30302558)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
白澤 浩 千葉大学, 大学院・医学研究院, 教授 (00216194)
齋藤 謙悟 千葉大学, 大学院・医学研究院, 助教 (70451755)
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Keywords | ハイブリッド型リポソーム / 腫瘍特異的吸着性 / イメージング機器 / 新規増感剤 / 新規造影剤 / 新規ターゲット分子 |
Research Abstract |
本研究では、独自開発ハイブリッド型リポソームの腫瘍特異的吸着性を利用して、各種イメージング機器(CTPET SPECT MRI可視光、蛍光、近赤外線などの光を利用する機器、超音波を利用する機器)の高性能な新規の増感剤、造影剤、ターゲット分子を開発することを目的とする。 今年度は、リポソームへ内包できる造影剤とマウスに投与後にX線で検出する実験系の検討を行った。まず、リポソームの内水層へ造影剤を内包するために、水和法で作製後、腫瘍特異的吸着性を示すシンドビスウイル(SIN)成分をハイブリッドすることとした。造影剤を水溶系ヨード系造影剤のうち排出時間が短時間性のオイパミロン150、あるいは、長時間性のヘキサブリック320を使用して水和調整した。さらに、400nmメンブレン膜にて均一化を行い、セファデックス50でカラム精製し、各200μ1の1-4分画を調整した。ヘキサブリックは粘性が非常に高く調整ができなかった。オイパミロン内包リポソームの各分画は粒子径が平均200nm前後であり、分画1でCT値が上昇していた。同リポソームへSIN成分のハイブリット化を行い、担癌マウスへ経静脈投与しCT撮影を行った。この際、副作用は出現しなかった。投与後10、30分で撮影を行ったが、CT値の上昇は、腫瘍と膀胱で見られた。本研究で、増感剤を内包したリポソームの作成から担癌マスへの投与とCT検出を行う実験方法は確立できた。今後、CT値を大幅に上昇させる工夫を行っていく予定である。特に、長時間性で増感性の高い増感剤を検討したい。今後、リポソームの内水相へ高濃度に内包できる増感剤の作成と、リポソーム膜へ封入できる増加剤の開発を行う。
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Research Products
(2 results)