2012 Fiscal Year Annual Research Report
即時調製した脂肪由来幹細胞組み込み型遺伝子活性化基質による顎骨の再生
Project/Area Number |
22390387
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
朝比奈 泉 長崎大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (30221039)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小守 壽文 長崎大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (00252677)
西村 正宏 鹿児島大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (00294570)
住田 吉慶 長崎大学, 医歯(薬)学総合研究科, 准教授 (50456654)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 遺伝子活性化基質 / 遺伝子導入 / BMP4 / 脂肪由来幹細胞 / サケコラーゲン / リン酸カルシウム |
Research Abstract |
本年度は遺伝子活性化基質(GAM)の調整を中心に研究を遂行した。 BonadioらのオリジナルによるGAMはコラーゲンを基質としている。そこで、GFPを持つ発現プラスミドに、先にクローニングしたBMP-4を組み込んだものを、牛真皮由来2%アテロコラーゲンに混和し、さらに担体としてのβTCP顆粒を加え、凍結乾燥したGAMを調整した。これをマウス頭蓋部および背部皮下に移植、2,8週後に、共焦点レーザー顕微鏡でGFPの発光を確認するとともに、組織学的に観察を行った。その結果、2,8週とも蛍光および組織学的に骨形成ともに観察できなかった。そこで、カルシウム沈殿法のin vitro遺伝子導入用キットを用い、プラスミド30μgを試薬に溶解後、アテロコラーゲンと混和、凍結乾燥し移植した。その結果、2週後には十分な蛍光が観察できた。移植8週後には僅かではあるが新生骨の形成を認めた。しかし、同様の実験でBMP-2たんぱく質1μgを移植したもの比べ、その骨形成量は10分の1程度であった。より遺伝子の導入効率を上げるために10μmサイズオーダーのαおよびβTCP粉末とプラスミドを混和指導用の移植実験を行ったが、GFPの発現、新生骨形成ともに、カルシウム沈殿法の場合と同程度であった。現在、ナノサイズオーダーのHAを用いた効果を検討中である。 今後、当初の実験計画にあったように鮭皮由来のアテロコラーゲンが入手可能となったので、これについても検討予定である。 さらに、BMP-4を含むGAMに10万個のADSC を播種し、移植実験を行った。GFPの発現は、ADSCを搭載しないGAMに比べ20~30%程度の上昇を認めたが、これがADSCに導入されたのか、ホストの細胞に取り込まれたのか明確ではなかった。また、移植8週後には骨形成を認めたが、ADSCの有無による骨形成量の差異に関しては、現在、精査中である。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(7 results)