2010 Fiscal Year Annual Research Report
模擬患者役割特性ストレスを軽減する医学・看護学共同養成プログラムの開発
Project/Area Number |
22390410
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Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
清水 裕子 香川大学, 医学部, 教授 (10360314)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
千田 彰一 香川大学, 医学部, 教授 (30145049)
岡田 宏基 香川大学, 医学部, 教授 (00243775)
筒井 邦彦 香川大学, 医学部, 准教授 (50335874)
舛形 尚 香川大学, 医学部, 講師 (70263910)
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Keywords | 模擬患者(SP) / 医学教育 / 看護学教育 / 医療面接 / 演技ストレス / 観察学習 / モデリング / SP役割 |
Research Abstract |
1.SPのストレスに関する全国調査 COML札幌患者塾、COML大阪患者塾、岡山SP研究会、香川SP研究会の協力を得て、56ケースの質問紙調査のデータを得た。結果、平均年齢56歳、平均SP経験年数5年9ヶ月であり、特性的自己効力感は、標準点得点より男女ともに低く、状態不安は男性が有意に高かった。以上から2つの演題を作成し、2011年7月日本医学教育学会発表予定である。 2.医療面接室の設置:医学部講義棟1階医学部長預かり部屋の供与を受け、面接実習調査用マジックルームを設置した。既に2011年3月より運用を開始した。この使用後のSPの主観的な認識を後日インタビューにてデータを収集する予定である。 3.医療面接の基礎データ収集:新医療面接室での調査を前に、従来の総合診療部での医療面接実施後の自記式質問紙データを収集した。2011年7月日本医学教育学会発表予定である。 4.2の医療面接調査用マジックルームの設備見当のため、川崎医科大学を視察し報告書を作成した。 5.SPフォーラムにてこれまでの日本の看護学におけるSP養成に関する経緯と調査結果を報告した。 6.SP参加型学習における学生のSP効果認識について調査した。データを入力し、分析中である。 2011年7月日本ヒューマン・ケア心理学会にて発表予定。 7.SP養成研修の実施:2011年3月15日、90分のSP研修を実施、内容はマイクロカウンセリングの理解、シミュレーション教育の基本知識、SP演技のモデリング視聴であった。自作のDVDを活用した。マイクロカウンセリングは、SPがフィードバックで学生に求める具体的な内容として有意義なものと考えられた。SPの演技の質の向上のために、2回目はストレス軽減を目的とする自己理解プログラムとして、MBTI性格検査とフィードバックを実施する予定である。
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