2010 Fiscal Year Annual Research Report
認知症高齢者ケアにおけるコラージュ療法の有効性に関する研究
Project/Area Number |
22390421
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
坂田 由美子 筑波大学, 医学医療系, 教授 (30347372)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高田 ゆり子 筑波大学, 医学医療系, 教授 (90336660)
森田 展彰 筑波大学, 医学医療系, 准教授 (10251068)
吉岡 洋治 筑波大学, 医学医療系, 准教授 (40284195)
金丸 隆太 茨城大学, 教育学研究科, 准教授 (30361281)
関 美雪 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 講師 (40299847)
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Keywords | 認知症高齢者 / コラージュ / 介入 / コミュニケーション |
Research Abstract |
認知症高齢者の問題行動・心理症状の悪化防止や予防・改善のケアの一環としてコラージュ技法を用いたプログラムを実施し、生理学的指標と心理社会的指標を用いて、その効果を検証することが本研究の目的である。本年度は、(1)コラージュの効果測定に用いる生理学的指標と心理社会的指標の再検討、(2)関係施設への協力依頼と説明による対象者の選定、(3)コラージュ介入調査を行った。 コラージュの効果測定の指標は、対象が認知症高齢者であることから、できるだけ負担の少ない簡便な方法を考慮して検討した。その結果、生理学的指標は、対象者の緊張や不安等が客観的に測定できる指標の一つとして、自律神経機能を測定することとした。対象の選定では、老人保健施設、特別養護老人ホーム、グループホームなど複数の施設に協力の依頼をした。協力を得ることができたのは老人保健施設3施設(うち2施設は2クール)、特別養護老人ホーム1施設であった。これらの施設には、施設長をはじめ看護職員や介護職員、対象となる認知症高齢者の利用者様とその家族に対して、研究の説明を行い、同意を得た。コラージュの介入は、施設内の場所を借用し6~8名程度を1グループとして、2週間に1回の頻度でコラージュ作製を3ヵ月間継続実施した。コラージュ開始前後3カ月に、ベースライン調査とフォローアップ調査を実施した。本年度ベースライン調査からフォローアップ調査まで実施できた者は2施設20名であった。来年度も継続して介入調査を実施していく予定である。
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