2011 Fiscal Year Annual Research Report
がん患者の主体性発揮を促進・活用する外来がん看護実践者の能力育成プログラムの開発
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22390425
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Research Institution | Chiba Prefectural University of Health Sciences |
Principal Investigator |
佐藤 まゆみ 千葉県立保健医療大学, 健康科学部, 教授 (10251191)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 禮子 兵庫医療大学, 看護学部, 教授 (90132240)
片岡 純 愛知県立大学, 看護学部, 教授 (70259307)
森本 悦子 聖隷クリストファー大学, 看護学部, 准教授 (60305670)
阿部 恭子 千葉県立保健医療大学, 健康科学部, 准教授 (00400820)
高山 京子 兵庫医療大学, 看護学部, 助教 (30461172)
広瀬 由美子 千葉県立保健医療大学, 健康科学部, 助教 (20555297)
大内 美穂子 千葉県立保健医療大学, 健康科学部, 助教 (30614507)
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Keywords | がん看護 / 外来看護 / 主体性 / 外来看護師 / 能力育成プログラム |
Research Abstract |
1.外来通院がん患者・家族を対象とした質問紙調査 本調査の目的は、外来通院がん患者や家族が、がんを抱えながらも自分らしく療養生活を送るために、外来の場で看護師にどのような関わりを求めているかを明らかにすることである。予備調査及び文献検討の結果に基づき、65項目(属性を尋ねる8項目・外来看護師の関わりに関する57項目)からなる質問紙を開発し、がん患者団体に所属する外来通院がん患者945名に配布した。回答数は406、有効回答数は395であった。因子分析の結果、外来通院がん患者と家族が外来看護師に求める関わりとして、「療養上の問題への対処をともに考える」「看護専門職者としての態度・知識・技術でかかわる」「関心・気遣いに基づきコミュニケーションを図る」「治療や副作用をわかりやすく説明する」「個としての患者をよく知っている」の5因子が抽出された。また、「患者が重要と考えるかかわり」の因子得点と、「患者が実際に看護師から受けているかかわり」の因子得点を比較すると、いずれの因子も「重要と考えるかかり」の因子得点が「実際に看護師から受けているかかわり」の因子得点よりも有意に高かった。 2.外来看護師を対象とした質問紙調査:質問紙の開発 「外来」「看護師」「がん患者」「主体性」「セルフケア」「エンパワーメント」「看護相談」等のキーワーズを用いて文献検索を行い、66文献から、がん患者に対する外来での看護実践方法、がん患者の主体性を高めるための看護実践方法、がん患者のセルフケアを高めるための看護実践方法、がん患者をエンパワーする看護実践方法、がん患者に対する看護相談の実践方法を導きだした。これらの看護実践方法に、外来通院がん患者と家族が自分らしく療養生活を送るために外来看護師に求める関わり57項目と属性を尋ねる10項目を加え、96項目からなる質問紙を開発した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
外来看護師用の質問紙の開発にあたり、文献検討および文献から看護実践方法を取り出し質的に分析することに時間がかかったため。
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Strategy for Future Research Activity |
外来看護師用の質問紙が完成したので、速やかに調査に着手する。
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