2010 Fiscal Year Annual Research Report
外来がん医療における看護師の役割拡大を図る看護マネジメントモデルの構築と検証
Project/Area Number |
22390428
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
浅野 美知恵 順天堂大学, 医療看護学部, 准教授 (50331393)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 禮子 兵庫医療大学, 看護学部, 教授 (90132240)
岡本 明美 千葉大学, 大学院・看護学研究科, 助教 (20456007)
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Keywords | 看護学 / 外来がん医療 / 看護師 / 役割拡大 / マネジメントモデル / セルフ・エンパワーメント / リーダー支援 / 継続看護 |
Research Abstract |
【研究目的】1)通院がん患者とその家族員に関わる外来看護師のセルフ・エンパワーメントを促進する要因、2)外来がん看護に携わるリーダーの効果的な支援法、3)看護組織のセルフ・エンパワーメントを促進する看護管理のあり方、4)看護専門外来の継続に関する要因、の解明、5)外来がん看護リーダー支援に向けて協力施設でのアクションリサーチ開始。【結果・考察】研究代表者所属倫理委員会の承認後実施。1.外来通院するがん患者・家族に関わる看護師への調査:対象は、がん診療連携拠点病院86施設206名(回収率49.3%)。質問紙(SCI、EAS、日本語版POMS短縮版等)郵送法。物事へのチャレンジ等の対処、円熟性等の特性傾向等があった。看護師のセルフ・エンパワーメント促進要因には、直感性の基盤となる実践力等が考えられた。2.外来がん看護に携わる看護師へのフォーカスグループインタビュー:対象は、1.の対象者で同意した10名。外来がん看護リーダーに対する効果的支援法は、リーダーの責務とする多様な看護師集団の質向上への支援等が明白となった。3.がん診療連携拠点病院の看護管理者への調査:対象は、88施設97名(回収率55.7%)。看護組織と看護専門外来継続に関する質問紙郵送法。看護組織のセルフ・エンパワーメントを促進する看護管理のあり方は、看護管理の本質の具現化と同時にスタッフの看護満足度向上が必須である。看護専門外来の継続要因は、ニーズの特定、施設の取組み等が明白となった。4.関連の情報収集及び文献による検討:外来がん看護の取組みは海外が先駆的であり、次年度は米国がん専門病院3施設の視察により、組織運営の基礎資料とする。5.外来がん看護リーダー支援に向けて協力施設でのアクションリサーチ:1)外来がん看護学習会を月1回定期的開催。2)外来看護支援や化学療法患者の倦怠感など研究成果の学会発表・討議。
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Research Products
(2 results)