2012 Fiscal Year Annual Research Report
ファミリーセンタードケアに基づいた新生児終末期ケアのための教育プログラムの開発
Project/Area Number |
22390430
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
横尾 京子 広島大学, 医歯薬保健学研究院, 教授 (80230639)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村上 真理 広島大学, 医歯薬保健学研究院, 助教 (10363053)
藤本 紗央里 広島大学, 医歯薬保健学研究院, 講師 (90372698)
小澤 未緒 広島大学, 医歯薬保健学研究院, 講師 (80611318)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 終末期ケア / 緩和ケア / 新生児 / ファミリーセンタードケア / 教育プログラム / 倫理的意思決定期 / 臨死期 / 死別 |
Research Abstract |
本研究の目的は、ファミリーセンタードケアに基づいた新生児終末期ケアのための教育プログラムを開発することである。本年度は、昨年度に作成した教育プログラム(案)を実施し、参加者評価および専門家の助言を得て完成させることであった。 教育プログラム(案)は、16時間・2日間集中型、内容は、新生児終末期ケア総論・倫理的意思決定と家族のケア・臨死期の新生児ケア・死別を経験する家族のケア・コミュニケーション・医療者へのサポート、方法は講義・事例検討・視聴事例検討・グループ討議とし、講師は看護師・医師・臨床心理士・僧侶・死別体験者、計9名が担当した。 実施・評価には新生児集中ケア認定看護師30名の協力が得られた。評価は実施直前・直後・1週間後・1か月後に質問紙調査を行った。調査内容は、新生児終末期ケアの系統的知識(15解答・文章完成法と直接記述法)、理解についての認識と実践の苦手意識(各15項目・リッカート5段階尺度)とし、分析は反復測定分散分析によった。系統的知識と理解についての認識の平均得点は、実施直前よりも、直後・1週間後・1か月後が有意に増加し、苦手意識は有意に減少した。 実施後1か月に実施したグループインタビュー(Mayringの要約的内容分析)では、プログラムの参加によって、これまでは自信がなく取り組めなかったことが可能となったこととして、「家族の意思決定を支えるための話し合い」「新生児の痛みの緩和と安楽のケア」「臨死期から死別期の家族のケア」「遺族の思いの傾聴」「死別期のケア向上のための改善と提案」を抽出することができた。 専門家からは、新生児終末期ケアを向上させるために、本教育プログラムを多くのNICU看護師に実施していくことが要望として出された。 以上より、対象者が限定的ではあるが、本教育プログラムが新生児終末期ケアに一定の成果をもたらすことを確認できた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(2 results)