2011 Fiscal Year Annual Research Report
日本人体験者のナラティブに基づくペリネイタル・ロスのケアガイドラインの開発
Project/Area Number |
22390432
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Research Institution | University of Shizuoka |
Principal Investigator |
太田 尚子 静岡県立大学, 看護学部, 准教授 (50285053)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
堀内 成子 聖路加看護大学, 看護学部, 教授 (70157056)
勝又 里織 静岡県立大学, 看護学部, 講師 (00514845)
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Keywords | 看護学 / ペリネイタル・ロス / ガイドライン / narrative based / グリーフ・ケア / 死別 / 死産 / 新生児死亡 |
Research Abstract |
研究目的は、ペリネイタル・ロスのケアに関する、質的研究を取り込んだ日本独自のケアガイドラインを開発することである。本年度は、昨年度の海外研修と講演会からの学びを共有し、枠組みを検討して、文献検討を継続中である。 1.枠組みの検討と文献検討 ガイドラインの使用者および、対象とする時期、死別の種類、ケア内容など、ガイドラインの範囲を検討した。 また、イギリスで入手した、RCOG(Royal College of Obstetricians and Gynecologists)がエビデンスに基づいて開発したガイドライン(RCOG,2010)を翻訳し、基礎資料を整えた。現在クリニカル・クエスチョンを挙げて、文献検討を実施中である。 2.講演会・シンポジウムの共催、広報活動 ペリネイタル・ロスに関する知識を深めると共に、グリーフケアの専門家、医療者の皆様にペリネイタル・ロスについて学んでいただける機会を設けるために、世界でも有数な「死生学・グリーフ学講座」で知られるKing's University Collegeより、Darcy Harris教授をお招きし、「「生きがい感」を高める教育の開発と科学的評価」研究班、東京大学人文社会系研究科死生学・応用倫理センター上廣死生学講座、グリーフ・カウンセリング・センターと共催して、「お産をめぐる喪失と生きがい」というテーマでシンポジウムを開催した。また、第17回日本臨床死生学会大会のシンポジウムで講演した。さらに、ガイドライン開発メンバーで組織する、聖路加看護大学ペリネイタル・ロス研究会のホームページを開設し、本研究の基盤となるこれまでの研究会の活動内容を公開した。ガイドライン開発後は、このホームページで公開を予定している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
文献検索や文献検討に、予想以上の時間を要しているため。
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Strategy for Future Research Activity |
研究分担者、研究協力者の役割分担を明確にし、月1回開催している会議の時間を有効に活用する。また、ガイドライン開発の専門家に助言をいただく。
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