2012 Fiscal Year Annual Research Report
DV女性と子どもの生き抜く力を支えるアドボカシープログラムのランダム化比較試験
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22390435
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Research Institution | St. Luke's College of Nursing |
Principal Investigator |
片岡 弥恵子 聖路加看護大学, 看護学部, 准教授 (70297068)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
江藤 宏美 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 教授 (10213555)
堀内 成子 聖路加看護大学, 看護学部, 教授 (70157056)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | ドメスティック・バイオレンス / パートナー・バイオレンス / 虐待 / 周産期 / 助産師 / スクリーニング |
Research Abstract |
平成24年度は、産婦人科病棟にてDVスクリーニングを導入した総合病院にて、DV支援を他部著に普及させ病院全体の体制として整備するための取組みを始めた。普及の戦略として、DV対策チームのメンバーがインストラクターとなって各部署にて教育セッションを実施した。教育セッションには、70名の看護師が参加し、そのうちの41%が病院にてDV被害者へのケアを経験していた。参加者の95%がセッションの内容を「満足」と回答し、支援の実施に対して意欲を示していた。これらの研究結果については、第53回日本母性衛生学会にて発表した。また、女性に対する暴力スクリーニング尺度(VAWS)の改訂については、新たな項目を追加し、4項目の改訂版VAWSを提案した。改訂版VAWSの正確度などの結果については、第27回日本助産学会にて発表予定である。支援者へのインタビュ調査は、英語論文として投稿し現在査読プロセスにある。 以上の研究を基盤に、アドボカシープログラムを作成した。DVスクリーニングとアドボカシープログラムは、2か所の助産所にて実施し、評価を行った。その結果、スクリーニング実施率についてA助産所は40.9%、B助産所は55.0%であった。助産所の助産師は、DVスクリーニングの意義を認識し態度に変化がみられたが、助産所という場における困難性を示していた。妊婦と一対一で話す機会が少ないこと、防犯上の不安などが障壁としてあげられた。今後、より効果的なアドボカシープログラムを開発するために、再度試行と評価を行う必要が認められた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(4 results)