2010 Fiscal Year Annual Research Report
トランスレーションリサーチによる老年看護実践の促進―急性期病院への適用と評価―
Project/Area Number |
22390444
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Research Institution | University of Hyogo |
Principal Investigator |
松岡 千代 兵庫県立大学, 看護学部, 准教授 (80321256)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
濱吉 美穂 兵庫県立大学, 看護学部, 助教 (80514520)
石橋 信江 兵庫県立大学, 看護学部, 助教 (50453155)
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Keywords | トランスレーションリサーチ / EBP / 老年看護 / 介入研究 |
Research Abstract |
本研究はTRIP介入(Translating Research into Practice intervention)モデルを基盤として、老年看護領域における急性期病院でのエビデンスに基づく実践(EBP : Evidence-based Practice)の普及を図ることを主目的としている。初年度は、その前提となるEBP情報環境の整備と看護師のEBP情報アクセスの向上を目的とした介入研究とその効果評価を行うことである。 この目的の遂行に先立ち、まずはEBPに関する概念や理論、EBPを実行するためのモデル、EBPガイドラインの作り方等、EBP研究を推進していくための基礎的知識に関して整理し、その成果を看護雑誌に発表した。(「焦点EBPを根づかせていくための概念モデルと方略I・II」、看護研究、43(3)~(4),2010)。 また、先のEBPの基礎的知識の普及と、本研究の協力者の獲得のため、日本老年看護学会第16回学術集会において、交流集会「エビデンスに基づく老年看護実践の促進を目指して」を開催した。 EBP情報環境整備と看護師のEBP情報アクセス力の向上を目指した研究に関しては、これまでWeb環境の整備(ホームページ作成)と、パソコンやモバイル通信機器の整備、研究協力機関への研究協力依頼を行っており、介入研究に向けての準備が整っており、次年度の早期に介入研究を開始する予定である。 また、第30回日本看護科学学会(札幌)において、看護師に対する高齢者のせん妄予防ケアに関する教育的介入後の看護師の意識の変化と、第14回EAFONS(East Asian Forum of Nursing Scholars(大韓民国)において、病棟におけるエビデンスに基づくせん妄ケアの普及に関する課題について発表した。
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Research Products
(7 results)