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2011 Fiscal Year Annual Research Report

トランスレーションリサーチによる老年看護実践の促進―急性期病院への適用と評価―

Research Project

Project/Area Number 22390444
Research InstitutionUniversity of Hyogo

Principal Investigator

松岡 千代  兵庫県立大学, 看護学部, 准教授 (80321256)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 石橋 信江  兵庫県立大学, 看護学部, 助教 (50453155)
堂園 裕美  兵庫県立大学, 看護学部, 助教 (00613176)
Keywordsトランスレーション・リサーチ / EBP / 老年看護 / 介入研究
Research Abstract

本研究はTRIP介入(Translathing Research into Practice intervention)モデルを基盤として、老年看護領域における急性期病院でのエビデンスに基づく実践(EBP : Evidence-based Practice)の普及を図ることを主目的としている。今年度は、その前提となるEBP情報環境の整備と看護師のEBP情報アクセスの向上を目指した介入研究とその効果評価を実施した。
具体的には、急性期病院2病院に勤務する看護師(介入群:3病棟(41名)、比較群:3病棟(45名))を対象とし、介入群に対して、EBP情報検索環境整備(EBP情報検索・収集のためのPC、プリンター、スキャナの設置)、電子文献データベースの整備(医中誌Webど医中誌文献複写サービスの利用環境整備)を行い、教育的介入として、文献検索マニュアル作成と講習会の実施、文献購読会・研究相談会を実施した。介入の評価としては、介入前・中・後に3回の質問紙調査(看護師の基礎情報、エビデンスの入手に関する意識、EBPのバリアの測定)を行い、また文献データベースの利用状況と文献複写発注件数を比較した。その結果として、質問紙の一部の項目に関して介入前後で変化が認められ、文献データベース利用回数・発注件数が増加した。この結果については、次年度にEBPに関する国際学会で発表することを予定しており、現在その準備中である。
また次年度の本格的なTRIP介入の実施に向けて、米国だけでなく、EBP先進国である豪州の実情を知り、新たな研究ネットワーク形成を目指して、Joanna Briggs Institute(EBPの世界的拠点)主催の学会(2011 Joanna Briggs Institute International Convention)に参加した。その成果として世界各地から参集したEBP研究者の研究動向を知ることができ、またJBI日本支部とのコンタクトもできたことから、今後日本でのさらなるEBP推進に向けての研究の展開をしていく予定である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

本研究はTRIP介入モデルを基盤として、老年看護領域における急性期病院でのEBPの普及を図ることを主目的としている。今年度は、その前提となるEBP情報環境の整備と看護師のEBP情報アクセスの向上を目指した入研究を実施しその評価を行うことを目的としており、この目的に関してはほぼ達成できた。ただ、今年度の研究の成果について学会発表や学術誌への発表ができていないことから、これらを次年度の課題としたい。

Strategy for Future Research Activity

今年度までにTRIP介入モデルに基づいた介入研究のための基盤整備ができたので、次年度はTRIP介入を行い、その効果評価を行うことを主眼として本研究の推進を図る。一方で、TRIP介入モデルは米国で作成されたモデルであるので、実際にTRIP介入のプログラムを実施するプロセスについても評価を行い、日本の実情に合わせたTRIP介入モデル日本版の作成も視野に入れて研究を進めて行きたい。

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Published: 2013-06-26  

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