2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22401008
|
Research Institution | Prefectural University of Kumamoto |
Principal Investigator |
有薗 幸司 熊本県立大学, 環境共生学部, 教授 (70128148)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡辺 知保 東京大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (70220902)
吉田 佳督 名古屋大学, 大学院・医学研究科, 准教授 (90506635)
石橋 弘志 尚絅大学, 短期大学部・食物栄養学科, 准教授 (90403857)
|
Keywords | 水質汚染 / バイオアッセイ / リスク評価 / 遺伝毒性 |
Research Abstract |
平成23年度は、以下の2項目について検討した。 1)典型的な癌村での発癌の高い発症要因を推測: 中国各地地域の水質調査を集計したところ、陳西省 雲南省 山東省 遼寧省 山西省 河北省 重度の水汚染が生じていることが判明した。海南省においては、雨季のサンプリングの水質が乾期より低いこと、農村部における生活飲用水の水質が低い事実が判明した。海南島農村部においてはとくに大腸菌総数と一般細菌総数の基準達成率がそれぞれ47.79%と86.60%と悪く、生活飲用水の衛生状況と遺伝毒性など発癌の高い発症要因との関連が示唆された。下水、汚水処理施設の不完備、地表水から地下水への混入、浸透が水質汚染の原因と考えられ、地域住民への包括的な化学物質のリスク管理・リスクコミニケーションを早急に実施する必要性が考えられた。 2)いくつかの新規発癌関連バイオマーカーの同定: 新規発癌関連バイオマーカー候補として浜松フォトニクス社の藻類の遅延発光を「指標とした手法開発に取り組んだ。遅延発光に関する成果は平成24年9月SETACAPにて報告予定である。 今後、各種水質基準のプロファイリングと予測された潜在的毒性影響を総合的に比較評価する。生活環境水中で優先的にリスク評価の必要な因子を簡便かつ迅速に評価可能な生物学的測定法(藻類の遅延発光・特異抗体を利用したバイオセンサ等)を活用し、実環境中のリスクアセスメントのパラメーターや評価手法をデータベース化する。結果は地域住民への包括的な化学物質のリスク管理・リスクコミニケーションも試みる予定である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
1)典型的な癌村での発癌の高い発症要因を推測やいくつかの新規発癌関連バイオマーカーの同定についてその目的を達成する研究成果をあげている。とくに遅延発光に関する成果は:H24年9月SETACAPにて報告予定である。
|
Strategy for Future Research Activity |
平成24年度は、各種水質基準のプロファイリングとバイオマーカー評価から予測された潜在的毒性影響を総合的に比較し、実環境中のリスクアセスメントのパラメーターや評価手法をデータベース化する予定である。
|
Research Products
(12 results)
-
[Journal Article] Toxicological effects of glyphosate formulation in Japanese medaka (Oryzas Latipes)2012
Author(s)
Uchida M, Takumi, S, Tachikawa K, Yamaushi R, Goto Y, Matsusaki H, Nakamura H, Kagami Y, Kusano T, Arizono K
-
Journal Title
The Journal of Toxicological. Sciences, Vol.2012
Volume: 37(2)
Pages: 245-254
Peer Reviewed
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-