2013 Fiscal Year Annual Research Report
アジア人大学生のための英語教授法についての実践的研究
Project/Area Number |
22401028
|
Section | 海外学術 |
Research Institution | Shimane University |
Principal Investigator |
|
Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2015-03-31
|
Keywords | 言語 / 国際コミュニケーション / 国際言語としての英語 / 英語教授法 / 東アジア英語 |
Research Abstract |
平成25年度には,アジア人同士の国際コミュニケーションではどのような言語が使用されるか,国際言語としての英語,東アジア英語などの可能性について考察するために、インドネシア、マレーシア、シンガポールにおいてアンケート調査(調査対象者は3,106名の大学生)、教員と学生へのインタビュー、そして授業見学を行なった。また,教室内でインタビューを受けてもよいという学生を募集し,249名の学生にインタビューを行うことができた。25年度の分析においては,主として次の3つの傾向が伺えた。すなわち,(1)「英会話のとき、話の「間」が気づまりに感じることがあっても, アジアの人々はその間を埋めるスキルを持っていない。」に対して、アジアの大学生のの半数が賛成しなかった。(2)マレーシア、シンガポール、フィリピン(つまり英語が第二言語の国)に育った学生は「Outer Circle」で教育を受けたので、英語に対しての感覚が同じ場合は少なくない傾向があると言われている。また、「英会話のとき、話の「間」が気づまりに感じることがあっても, アジアの人々はその間を埋めるスキルを持っていない。」に対して、シンガポールの学生は46パーセント反対したのに対し、マレーシアの学生は27パーセントしか反対してない。(3)「英会話のとき、話が途切れるような気づまりを埋められる仕方について学びたい。」に賛成する学生の中では、日本人が一番少ない。 25年度中には研究代表者および研究協力者が,これらの結果について4回の学会報告で議論し,また,インドネシアやマレーシアの大学において8回講演した。または、日本の大学生の為に、3回講演した。さらなるデータ収集と詳細な分析を通して次年度以降さらに研究内容を発展できると考える。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
(理由)当初の計画では、3ヵ国で、アンケートを配ったり、インタビューしたりする予定だったため、調査対象者は1350名、インタビュー調査の調査対象者は75~90名としていたが、マレーシア5大学(5ヵ所)、インドネシア6大学(4ヵ所)、シンガポール3大学(3ヵ所)でアンケートおよびインタビュー調査を行なうことができた。その結果,アンケート調査対象者は3.106名、インタビュー調査の対象者は249名となった。英語教育に関してこれだけの大規模調査の研究は数少ないので貴重である。また、平成25年度には国際学会で4つの発表を行い、大学生、院生、教授の為に、11つのワークショップも開いた。この点においても,当初の計画以上に達成することができた。
|
Strategy for Future Research Activity |
引き続き、1ヵ国の大学において学生を対象にしたアンケート調査,学生や教員へのインタビュー調査,授業見学を行ない,データ収集に努める。また,これまでのデータと合わせて詳細な統計的分析を行ない,それらから総合的な考察を行なう。その成果を学会等で発表する。
|
-
-
-
-
-
-
[Presentation] Japanese and Chinese Views on East Asian English2013
Author(s)
Menking Scott
Organizer
39th Annual Japan Association for Language Teaching (JALT) International Conference on Language Teaching and Learning & Materials Exhibition
Place of Presentation
Kobe Convention Center, Kobe, Japan
Year and Date
20131027-20131027
Invited
-
-
-
-
-