2011 Fiscal Year Annual Research Report
西欧・中国・日本史料による16-17世紀東アジア海域史の総合的研究
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22401029
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
中島 楽章 九州大学, 大学院・人文科学研究院, 准教授 (10332850)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
八百 啓介 北九州市立大学, 文学部, 教授 (20212269)
藤田 明良 天理大学, 国際学部, 教授 (50309514)
岡 美穂子 東京大学, 史料編纂所, 助教 (30361653)
山崎 岳 京都大学, 人文科学研究所, 助教 (60378883)
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Keywords | 東アジア海域 / 東洋史 / 日本史 / 西洋史 / 明清 / ポルトガル / オランダ / 台湾 |
Research Abstract |
本年度は研究計画の二年目にあたり、引き続き研究代表者・研究分担者・連携研究者が海外の諸機関において、史料調査・史跡調査を行うとともに、台湾において国際ワークショップを開催し、研究の成果を国際的に発信した。主要な研究実績は、下記の通りである。 (1)国際ワークショップの開催:2011年11月3日・4日、台湾の中央研究院人文社会科学研究中心との共催により、中央研究院において国際シンポジウム「近世東亜海域史的多視角研究:以各国史料為中心的探討」を開催した。日本側から研究代表者の中島、研究分担者の八百・藤田・山崎、連携研究者の鹿毛敏夫(新居浜高専)、研究協力者のルシオ・デ・ソウザ(神奈川県国際言語文化アカデミア)の6名が報告を行い、台湾からは劉序楓研究員ほか、10名が報告を行い、中国語・英語による討論が行われた。 (2)定例研究会の開催:2011年6月11日、長崎歴史文化博物館において、本科研の定例研究会を開催し、中島および研究協力者の岡本真(東京大学博士課程)による研究報告と、博物館の研究者との情報交換を行った。12日には西彼杵半島において、隠れキリシタン関係の史跡調査とインタビューを実施した。 (3)海外における史料調査・現地調査:研究代表者・分担者・連携研究者.研究協力者は、それぞれが中国・台湾・韓国・オランダ・ポルトガルなどの文書館・図書館・大学において、16-17世紀東アジア海域に関する、中国・西欧・日本史料の調査を行った。また2012年12月22日-29日には、中島・八百・藤田・山崎・鹿毛がベトナムにおいて現地調査を行い、ハノイ周辺及びホイアンにおいて、海域史・対外関係史跡を現地調査した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初計画における海外諸機関における資料調査・現地調査を着実に進めるとともに、2010年度・2011年度共に、国際ワークショップを開催して研究生画を国内外に発信した。また各メンバーは研究の成果を著書・論文として発表しており、当初計画通りに順調に研究が進んでいると評価できる。
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Strategy for Future Research Activity |
来年度は研究計画の最終年度であるが、基本的には当初の研究計画にもとづき、海外における史料調査・現地調査を進め、3年間の成果を総括することを予定している。また2012年度も国際ワークショップなどを開催し、研究成果を発信するとともに、各メンバーの研究成果をまとめた論文集の編纂・刊行もめざしている。
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Research Products
(22 results)