2013 Fiscal Year Annual Research Report
朝鮮史における複都・副都の位置・構造・機能に関する調査研究
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22401031
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Section | 海外学術 |
Research Institution | The University of Shiga Prefecture |
Principal Investigator |
田中 俊明 滋賀県立大学, 人間文化学部, 教授 (50183067)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小嶋 芳孝 金沢学院大学, 文学部, 教授 (10410367)
桑野 栄治 久留米大学, 文学部, 教授 (80243864)
橋本 義則 山口大学, 人文学部, 教授 (60164802)
妹尾 達彦 中央大学, 文学部, 教授 (20163074)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 高句麗三京 / 百済五方 / 新羅五小京 / 渤海五京 / 高麗三京 / 副都 / 複都 |
Research Abstract |
朝鮮史の各時代において知られる複都・副都について、現地調査をふまえ個別研究を深化させた上で、各制度の実態を追究し、中国・日本の制度と比較考察することを目的とする。本年度調査できたのは、渤海五京のうち二箇所と、新羅五小京である。新羅の五小京は調査が進み、特に従来と異なり、以前から忠州市内にあったと考えている中原小京について、城壁に囲まれた都市空間があったことがわかった。金官小京においても、城壁の存在が確認されてきた。すべてが一律ではなく城壁をもたない場合もあり、坊里区画がない場合もある。国都が偏った位置にあるための是正と、地方の拠点としての意義を持つことも問題ない。唐・渤海と対比すると、国都とは全く別で、時期的にもそれらとは無関係であると考えられる。渤海の五京は国都を含み唐との関係を無視できないが、国都になった三京は発掘調査も進み、様相が明らかになっている。宮殿遺構を持ち、隔絶した存在である。すべてが交通路の拠点で支配の拠点でもある。朝鮮史のなかで、相互の影響関係があったとは考えがたいが、中国との関係については肯定すべき部分もある。朝鮮史では、諸国で差はあるが、国家支配と関わり、地方拠点としての役割以上の意義が見いだせる場合があることが確認できた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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