2012 Fiscal Year Annual Research Report
遺跡構造に関する総合的基礎調査法の研究:ベトナムの大規模長期利用遺跡を事例として
Project/Area Number |
22401035
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Section | 海外学術 |
Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
西村 昌也 金沢大学, 国際文化資源学研究センター, 客員研究員 (60469236)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宇野 隆夫 国際日本文化研究センター, 研究部, 教授 (70115799)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 大規模遺跡 / 城郭 / ベトナム / 長期利用 / 測量 / 遺跡構造 / 試掘調査 / 歴史地理 |
Research Abstract |
フエ市北郊の化州(ホアチャウ)城における、これまでの試掘資料整理を包括的に再整理し、陶磁器編年と文化層の形成認識、さらにトータルステーションの測量成果、地籍図による地上観察などを統合して、城郭遺跡の形成段階として、9世紀のチャンパ時代から16世紀までに5段階あることを明らかにした。 中部ベトナムの各チャンパ時代の都城・城郭遺跡(フエ市郊外のロイ城、クアンナム省のチャーキウ、ビンディン省のチャーバン城、アンタイン城、フーイェン省のホー城)の踏査や出土資料研究による構造や形成時期研究を行い、チャンパ城郭としての共通性や差異を明らかにし、一部チャンパの城郭であると誤解されていた城郭遺跡を大越(ベトナム伝統王朝)のものであることを明らかにした。 タインホア省の胡朝城において、地籍図と衛星写真を基本地図として、微地形観察と古地名の収集調査による構造研究を行い、都城中心域の基本構造を推定した。 莫朝期の各城郭遺跡の踏査、李朝期に創建され現在まで存続するザム寺の出土陶磁器資料の分類研究、無釉陶器の遺跡・遺構単位での整理・分類を通じた基本器種の編年体系の確立、コーロア城や胡朝城のベトナムや中国との同時期類似例との比較研究などを行った。 成果公表として、2013年3月9日にホアチャウ城の所在するクアンタイン人民委員会において、学術シンポを開催し、ホアチャウ城に関する研究成果を報告した。また、ベトナム・チャンパの都城・城郭遺跡研究に関する研究報告をまとめ、報告書として2013年5月までに出版する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(6 results)