2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22401046
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Section | 海外学術 |
Research Institution | National Museum of Ethnology |
Principal Investigator |
塚田 誠之 国立民族学博物館, 大学共同利用機関等の部局等, 教授 (00207333)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
樫永 真佐夫 国立民族学博物館, 大学共同利用機関等の部局等, 准教授 (10342643)
武内 房司 学習院大学, 文学部, 教授 (30179618)
松本 ますみ 敬和学園大学, 人文学部, 教授 (30308564)
大野 旭(楊海英) 静岡大学, 人文学部, 教授 (40278651)
吉野 晃 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (60230786)
長谷川 清 文教大学, 文学部, 教授 (70208479)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 中国 / 国境 / 民族 / 文化 / ネットワーク / 移動 / 政治 |
Research Abstract |
本年度は最終年度にあたり、中国の「国境文化」の問題点の検証を行うとともに、研究に一層の厚みと奥行を得るため、中国とその隣接諸国の双方から、人々の結びつきや、移動の実態、移動と政治との関わり、儀礼の実態に重点を置いて、締めくくりの実地調査を行った。また、国際学会で成果の報告をも行った。塚田は中国とベトナムで、中越国境地域に居住するチワン族およびベトナム側の民族とのネットワークを通じた結びつきについて、とくに擬制的な親族「ラオトン」関係について多くの新たな事例を得て、その特徴について整理を行うとともに、中越両国の民族性の違いについて展望を得た。また、国境を流れる瀑布が観光地化されている現状と現地の住民の間でその利益をめぐって不均衡な状況が見られることなど問題点を明らかにした。長谷川は中国・ミャンマー国境地域の徳宏タイ族自治州で調査を行い、1980年代以降に流入した漢族移民がローカル権力と交渉しつつ、地域ブランド創出の表出と国境文化の形成に主体的な役割を演じていることを明らかにした。樫永は、ベトナム、ラオスの国境文化に関する現地調査を黒タイの各村落を中心に行い、国境を挟んで両国に住む黒タイの文化に関する相互影響関係、国境貿易の村落生活に対する影響を明らかにした。大野は中国北部の内モンゴル自治区とモンゴル国との隣接地帯、とくに旧満州国領内のハイラル市と満洲里周辺で調査を行い、満洲国時代から現在に至るまでの国境地帯をはさんだモンゴル系諸集団の移動がいかに政治と国際関係と連動しているかという点を明らかにした。吉野はタイのユーミエン(ヤオ)の儀礼について調査を行い、儀礼への女性の参加など最新の傾向を明らかにした。松本は、回族の世俗化と現代化について、米国サンディエゴで開かれたアジア研究協会の学会で報告をした。このように調査活動を通じて、中国南北の「国境文化」の核心の把握に接近し得た。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(20 results)