2012 Fiscal Year Annual Research Report
日英比較研究に基づくICTによる学校イノベーションモデルの開発
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22402002
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Section | 海外学術 |
Research Institution | Yokohama National University |
Principal Investigator |
野中 陽一 横浜国立大学, 教育人間科学部, 教授 (10243362)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 純 富山大学, 人間発達科学部, 准教授 (10310757)
木原 俊行 大阪教育大学, 教育学部, 教授 (40231287)
堀田 龍也 玉川大学, 教育学研究科(研究院), 教授 (50247508)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 学校の情報化 / イノベーション / モデル化 / 日英比較 / 国際研究者交流 / イギリス |
Research Abstract |
英国調査において実施した校長及び授業者へのインタビュー結果及び「ICT 活用に関する熱意」曲線を分析し,個人的要因,環境要因が,ICT の使いやすさとICT 活用の効果の実感に影響を及ぼすという関係性を同定し,その構造をモデル化した。また,教育の情報化に継続的に取り組んでいる日本の教師に対しても同様のインタビュー調査を実施した。 英国調査では,情報化先進校である小学校3校と標準的な小学校1校を訪問し,授業参観,校長及びICTコーディネータへのインタビュー調査を行った.さらに教育委員会のICTアドバイザーに英国における学校イノベーションの状況についてインタビュー調査を行った。 国内におけるICT活用の動向については,研究メンバー全員が日常の研究活動において関わっている小学校の変容について分析し.これらの調査結果と学校へのICT導入に関わるイノベーションモデルに関する先行研究等と比較検討した。さらに,海外共同研究者のLovelessと日英のモデルの相違について,文化的・社会的な観点から検討した。 これらの結果を総合し,ICTの導入からイノベーションの採用,学校の革新に至るプロセスをモディフィケーション過程とイノベーション過程に分け,8つの段階からなる,日本の「教育における情報化の普及プロセスモデル」を開発した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
ICTによる学校イノベーションモデルのモディフィケーション過程については,検証も含め充分な検討ができたが,ICTを活用した先進的な英国の学校への訪問調査が予定では2回実施のところ1回しか実施できなかった。そのため,イノベーション過程のモデルの検証が充分行えなかった。6月に2回目の調査を実施し,並行して進める国内の先進校調査の結果と合わせて検証を行う予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
さらに日英の情報化先進校への訪問調査,海外共同研究者のLovelessとの日英のモデルの相違についての検討を行い,イノベーション過程における授業やカリキュラムへの統合プロセスを精査し,開発したモデルの検討を進める。研究成果を学会発表,論文投稿,書籍等により発表する。
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Research Products
(3 results)