2012 Fiscal Year Annual Research Report
新興国地域における製造業の市場戦略と組織能力の動態的分析
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22402030
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Section | 海外学術 |
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
藤本 隆宏 東京大学, 経済学研究科(研究院), 教授 (90229047)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
新宅 純二郎 東京大学, 経済学研究科(研究院), 教授 (00216219)
朴 英元 早稲田大学, 経済学研究科(研究院), 特任准教授 (90526485)
金 熙珍 東京大学, 経済学研究科(研究院), 助教 (40634530)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 新興国市場 / ものづくり経営 / 製造業 / 市場戦略 / 動態的分析 |
Research Abstract |
24年度も当初の予定通り、新興国市場における、自動車、二輪、電子、産業財分野における日本企業、韓国企業、現地企業の新製品開発、生産、マーケティング戦略と組織についてのフォローアップ調査を実施した。本年度は、とくに中国における日系自動車部品メーカーと中国民族系自動車メーカーとの取引関係、メキシコにおける日本企業(自動車、自動車部品、電機製品)の活動実態、アセアン地域における日本企業の開発と調達、インドにおける地場製造業の活動実態調査などを実施した。 アセアン地域の自動車産業では、現地市場向けの専用モデル開発が進展する中で、現地の開発設計機能の強化と、2次3次部品や原材料までの現地調達が進みつつある。一般的に言われる現地調達率は過大評価であること、また実際の現地調達率もこの4-5年で急速に高まっており、その傾向はメキシコでも同様であった。また、中国民族系企業向けビジネスを拡大している日系部品メーカーは、大幅な現地開発機能の強化、開発機能のアウトソーシングの拡大、開発リードタイム短縮のための組織改革に取り組んでいた。インドの調査では、日本的なものづくり能力を移転し、ものづくり能力を高めつつあるインド企業の実態が明らかになってきており、インドは日本的な統合的アーキテクチャと組織能力に近い可能性が示唆された。 本研究の研究期間の最終に近いので、本年度は成果発表にも力を入れ、とくに英文による海外発信を増やした。同時に、本研究の総括として、『新興国市場戦略』という本の最終編集段階をすすめた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
海外での現地調査もほぼ予定通りに実施しており、成果発表も計画通り進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度である25年度は、さらに若干のフォローアップ調査を実施し、それにもとづいた研究論文作成を続けていく。とりわけ、本研究のまとめとしての書籍を最終年度内に出版できるよう全力をあげる。
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