2011 Fiscal Year Annual Research Report
日韓独における樹木葬の制度と契約者意識に関する研究
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22402036
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
永田 信 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (20164436)
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Keywords | 樹木葬 / 意識調査 / 墓地 / 日本 / 韓国 / ドイツ |
Research Abstract |
日本・韓国・ドイツにおける樹木葬の現況、制度、契約者意識の比較・分析することが、本研究の全年度を通じての目的である。本年は本研究の2年目にあたり、主にドイツ・韓国における樹木葬に関する調査を、下記のように行った。 1,現地調査: (1)ドイツにおける調査としてはドイツで最初に樹木葬システムを取り入れ実施しているFriedwaldで樹木葬のシステム、運営、契約状況などに関して聞き取り調査を行った。Friedwaldと契約を結んで樹木葬が実施されているReinhardswald、Odenwaldにおいて現地調査を行った。Reinhardswaldの樹木葬の場合はReinhardshagen営林署が管理しており、当署で聞き取り調査を行った。また、フランチャイズ方式で樹木葬を手掛けているRuheForstへの聞き取り調査及び現地調査を実施した。更にドイツでの一般的な葬墓文化を調査するためにMuseum fur Sepulkralkultur、Kasseler Hauptfriedhof、Frankfurter Hauptfriedhofでも現地調査を実施し、葬墓文化の流れや近年の墓地問題について把握した。 (2)韓国における調査としては国立樹木葬林であるハヌル追慕園で現況調査、またその管轄機関である山林庁、北部山林庁などでの契約者への意識調査への協力協議を行った。さらに今後樹木葬関係の研究の方向性を参考するために韓国林学会に参加し、近年の韓国林学の研究動向を把握した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
韓国での樹木葬契約者への意識調査にあたって国立樹木葬林の運営管理主体である行政機関への協力と許可が必要であるが、その機関との意識調査の調整で時間がかかっている。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は韓国での樹木葬契約者への意識調査を実施し、日本で行った同様の意識調査と比較を行う。 また、日本、韓国、ドイツでの現地調査は特別な事情がない限り行う必要がないので集めた資料をまとめ、実績につながるよう雑誌や学会への発表に専念する。
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