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2013 Fiscal Year Annual Research Report

越境システムの進化制度論的展開とコミュニティ

Research Project

Project/Area Number 22402038
Section海外学術
Research InstitutionTokyo Metropolitan University

Principal Investigator

丹野 清人  首都大学東京, 人文科学研究科(研究院), 准教授 (90347253)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 関 礼子  立教大学, 社会学部, 教授 (80301018)
Project Period (FY) 2010-04-01 – 2014-03-31
Keywords越境する雇用システム / デカセギ / ブラジル人 / 日系ブラジル人 / デカセギ旅行社 / 日系旅行社
Research Abstract

日本とブラジルの間の労働者の移動とそれを媒介する制度の変化を時系列的に明らかにした。労働者の移動に伴って、ブラジル側のコミュニティ、日本側のコミュニティの双方に変化が生じていることを明らかにした。特に、2008年に発生したリーマンショック以後の世界同時不況は、これまでの移民研究で行われてきた説明ではできない状況を発生させている。移住者が出身国にきわめて短期間の間に帰国するという現象が、この説明できない現象なのであるが、本研究を通してこれまで説明できなかった移民の移動パターンとコミュニティの盛衰の関係を明らかにすることができた。
日本がリーマンショックからようやく立ち直り始めた頃に、東日本大震災が起きて東日本を中心に日本の製造業はしばらく麻痺状態に陥った。そのため、日本での外国人労働者に対する雇用はなかなか戻って来なかった。その一方で、ブラジルは2014年のサッカーのワールドカップ、2016年のオリンピックといった大きな大会の開催を控えて、国内では建設投資を中心に資本投下が続いていたこともあって、先進国が景気低迷期にあっても着実な経済成長を見せていた。こうした経済環境は個人消費にも影響を与えており、日本の自動車メーカーでブラジルでも生産活動をしているトヨタ、日産、ホンダはいずれも生産量を2008年比で倍増していた。その結果、自動車を中心に雇用が日本からブラジルにシフトしたような状況が発生しており、デカセギ経験者もこの波の上で移動していたということを明らかにした。

Current Status of Research Progress
Reason

25年度が最終年度であるため、記入しない。

Strategy for Future Research Activity

25年度が最終年度であるため、記入しない。

  • Research Products

    (3 results)

All 2013

All Journal Article (1 results) Book (2 results)

  • [Journal Article] 半失業状態のデカセギ帰国者:帰国したデカセギ家族をたずねて2013

    • Author(s)
      丹野清人
    • Journal Title

      Migrants Network

      Volume: 165 Pages: 18-19

  • [Book] Migrant Workers in Contemporary Japan: An Institutional Perspective on Transnational Employment2013

    • Author(s)
      TANNO Kiyoto
    • Total Pages
      408
    • Publisher
      Trans Pacific Press
  • [Book] 国籍の境界を考える:日本人、日系人、在日を隔てる法と社会の壁2013

    • Author(s)
      丹野清人
    • Total Pages
      279
    • Publisher
      吉田書店

URL: 

Published: 2015-05-28  

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