2012 Fiscal Year Annual Research Report
MOA II 1.8m望遠鏡によるマイクロレンズ事象の探索
Project/Area Number |
22403003
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Section | 海外学術 |
Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
阿部 文雄 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 准教授 (80184224)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大西 浩次 長野工業高等専門学校, その他部局等, 教授 (20290744)
斎藤 敏治 東京都立産業技術高等専門学校, その他部局等, 教授 (40259833)
松原 豊 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 准教授 (80202323)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 重力レンズ / 太陽系外惑星 / 光学赤外線天文学 / ダークマター |
Research Abstract |
銀河中心およびマゼラン雲方向のマイクロレンズ探索を継続し、銀河中心方向に680個、大マゼラン雲方向に1個の事象候補を発見した。これらのうち、数個の事象には惑星によるものと見られる変位が観測されており、国際協力によって解析が進められている。一方、これまでの観測データの解析が進み、これらの中から通常の惑星の他、褐色矮星と思われる事象(OGLE-2008-BLG-510, MOA 2009-BLG-411L)なども発見され、従来星の周りには褐色矮星がほとんど発見されず、褐色矮星砂漠などと呼ばれていた状況に疑問を生じつつある。観測バイアスを補正して、真の惑星分布を求める取り組みも進展しつつあり、今後統計が増えれば理論と比較して惑星形成の謎に迫ることができると期待される。また、主星が中性子星と思われる連星(OGLE-2007-BLG-514)が発見され、こうしたほとんど光を発しない天体の発見にマイクロレンズ法が有効であることを改めて証明した。マゼラン雲方向の観測は、従来からの星質量MACHOの探索を目指した広範囲の観測を終了し、限られた範囲を高頻度で観測する作戦に変更した。これにより、宇宙初期に生成したとされる月質量程度のブラックホールが残っていれば、検出可能となる。月質量の原始ブラックホールは、TeV gravityなどからその存在が期待されている。 これらの研究成果は、カタールで行われたマイクロレンズ国際会議(2)や、天文学会(2012年秋大分大学4、2013年春埼玉大学3)の他、ApJ,MNRASなどの学術雑誌13編に公表している。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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[Presentation] New LMC observation strategy by MOA2013
Author(s)
Fumio Abe, MOA collaboration
Organizer
1st Doha International Astronomy Conference:"Gravitational Microlensing - 101 years from theory to practice"
Place of Presentation
Qatar National Convention Centre (QNCC)
Year and Date
20130210-20130213
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