2012 Fiscal Year Annual Research Report
小型無人飛行機による南極ブランスフィールド海盆の空中磁気観測と海盆形成メカニズム
Project/Area Number |
22403006
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Section | 海外学術 |
Research Institution | National Institute of Polar Research |
Principal Investigator |
船木 實 国立極地研究所, 研究教育系, 准教授 (10132713)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 無人飛行機 / Ant-Plane / 空中磁気 / 磁気異常 / St.Kliment基地 / Deception島 / King Sejong基地 / 南極 |
Research Abstract |
H23年度の調査で、無人機が初めて南極の地平線を越え、300㎞以上の空中磁気観測を行った。本年度はこの飛行データと磁気データを解析し、その意義と問題点を明らかにした。また研究成果を公表することと、そして調査に協力して頂いた関係機関に研究成果とデータの提供を行った。St.Kliment基地からDeception島への無人機の飛行は、南極のような危険地域でも安全に航空機観測ができること、また費用対効果は100㎞/300円と極めて大きいことを実証した。そして極地においても500㎞以上の連続飛行の可能性を示した。しかし、模型飛行機の部品を使用した我々の無人機では、数百kmもの飛行をすると部品の劣化や金属疲労等の問題が発生することが判明した。信頼性の高い機体の開発が望まれる。以下にH24年度の研究の概要を記す。1.H23年度にチリ(プンタアレナス市)から送った観測物資を、経済産業省の輸入許可に基づき、再輸入した。プンタアレナス市の洪水のため、当初4月に輸入されるべきものが7月となった。2.使用した無人機と磁力計のオーバーホールを行った。Ant-Plane6-2号機を整備し、極地研究所の南極・北極科学館に展示した。また無人機の飛行の概要、およびDeception島の磁気異常とその意義について映像としてまとめ、科学館で放映した。3.無人機の飛行と問題点、それにDeception島の磁気異常の解析を進め、研究成果を国内外の学会等で9件の口頭発表を行った。4.研究成果を南極資料(日本語)、Polar Science(英文)、それにInternational journal of intelligent unmanned systems(英文)に投稿した。5.韓国極地研究所、ブルガリア南極研究所を訪問し、研究成果の報告と調査協力への謝辞を行った 。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(12 results)